日本歴史地名大系 「神坂峠」の解説
神坂峠
みさかとうげ
長野県下伊那郡
神坂峠
みさかとうげ
岐阜県中津川市神坂と阿智村の境にある木曾山脈を越える峠。標高一五九五メートル。古くは
記紀の倭建命(日本武尊)の伝承の中で、この峠は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
長野県下伊那郡
岐阜県中津川市神坂と阿智村の境にある木曾山脈を越える峠。標高一五九五メートル。古くは
記紀の倭建命(日本武尊)の伝承の中で、この峠は
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長野・岐阜県境にあり、木曽山脈(きそさんみゃく)南部を越える峠。標高1576メートル。古代の官道である東山道(とうさんどう)が美濃(みの)(岐阜県)から信濃(しなの)に入る峠で、信濃では碓氷(うすい)峠とともにもっとも険しい峠であった。峠には鏡や滑石の玉などが多量に発掘された祭祀遺跡(さいしいせき)がある。旅人が旅の安全を祈って神に捧(ささ)げたもので、山麓(さんろく)の神坂神社(阿智(あち)村)には防人(さきもり)が詠んだ「ちはやふる神のみ坂に幣奉(ぬさまつ)り斎(いは)ふ命は母父(おもちち)がため」(『万葉集』巻20)の歌碑が立つ。峠からは伊那(いな)盆地や南アルプス、中津川方面が一望でき、富士山も見える。峠へは車道が通じ、中央自動車道恵那(えな)山トンネルが峠直下を通っている。
[小林寛義]
『市川健夫著『信州の峠』(1972・第一法規出版)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…工場誘致も進められ,工業生産も増加傾向にある。岐阜県との境にある神坂峠はかつて東山道最大の難所として知られ,頂上には古代祭祀遺跡(史),近くには箒木の伝説の残る園原がある。また駒場は武田信玄の終焉(しゆうえん)の地といわれる。…
… 木曾山脈は古くから木曾谷と伊那谷の東西交通の障壁となってきた。古代の峠道として利用された神坂(みさか)峠(1595m)付近の地下を,恵那山トンネル(中央自動車道)が通過し,また清内路峠(1192m)を国道256号線が通過して便利になったところもあるが,大平峠(木曾峠,1358m)や上伊那郡の牛首峠(1072m)などの交通路は不完全である。木曾谷におけるかつての中山道や現在の中央本線(西線),国道19号線,伊那谷におけるかつての三州街道や現在の飯田線,国道153号線などは,いずれも木曾山脈の一般走向に並走している。…
※「神坂峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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