称名滝(読み)ショウミョウダキ

デジタル大辞泉 「称名滝」の意味・読み・例文・類語

しょうみょう‐だき〔シヨウミヤウ‐〕【称名滝】

富山県東部、中新川にいかわ立山町を流れる称名川にある滝。弥陀ヶ原台地をV字状に浸食し、約350メートル落下する。その規模日本一といわれる。滝は4段に分かれ、最も下の滝は高さ約126メートルに達する。国の名勝天然記念物指定されている。

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百科事典マイペディア 「称名滝」の意味・わかりやすい解説

称名滝【しょうみょうのたき】

〈しょうみょうだき〉とも。富山県中新川郡立山町常願寺川の支流称名川が立山の弥陀ヶ原を離れるところにかかる滝。《今昔物語集》に勝妙ノ滝とみえ,滝の音が称名念仏に聞こえたことに由来するという。高さ350m。4段に分かれ,最下段が最も高い(126m)。弥陀ヶ原へ通じるバス道路からも望めるが,立山登山の旧道八郎坂からのながめがよく,富山地方鉄道立山駅からバスが通じる。
→関連項目大日平大日岳

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改訂新版 世界大百科事典 「称名滝」の意味・わかりやすい解説

称名滝 (しょうみょうだき)

富山県南東部,中新川郡立山町にある滝。立山弥陀ヶ原を西流した常願寺川の支流称名川が溶結凝灰岩断崖を落下してなす滝で,実測350m,日本一の高さをもつ。滝は4段に分かれ,最下段のものが126mで最も高い。大正末期に滝の下流左岸に開かれた八郎坂(称名坂)からの観瀑がよいが,立山黒部アルペンルートの滝見台からも眺望することができる。立山信仰の行場として古くは勝妙,正妙,唱妙とも記された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「称名滝」の意味・わかりやすい解説

称名滝
しょうみょうだき

富山県東部,常願寺川の上流称名川にかかる滝。立山町にある。立山火山活動によって形成された溶岩台地にある。落差は 350mで,日本で最も高い。4段に分かれ,いちばん下の滝が 126mで最高。降雨期には水量を増し景観に特に優れる。県道の称名道路を改修した称名遊歩道がある。国の名勝,天然記念物に指定されている。2012年,称名川の南北に広がる弥陀ヶ原,大日平(だいにちだいら)とともにラムサール条約に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「称名滝」の意味・わかりやすい解説

称名滝
しょうみょうだき

富山県東部、中新川(なかにいかわ)郡立山町(たてやままち)を流れる称名川にかかる滝。国指定名勝・天然記念物。立山の雄山(おやま)直下から流れ出た称名川は弥陀ヶ原(みだがはら)の溶結凝灰岩の台地をV字状に侵食して350メートル落下する。滝は4段に分かれ、いちばん下の滝は126メートルに達する。雨天には一大水柱となって落下するが、水量が毎秒2~3トンのときがもっとも美しい。観瀑(かんばく)には八郎坂の旧登山道がもっともよい。1982年(昭和57)に県道称名道路が改修され、称名遊歩道も完成した。

[深井三郎]

『深井三郎著『黒部立山アルペンルート』(1973・古今書院)』


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デジタル大辞泉プラス 「称名滝」の解説

称名(しょうみょう)滝

富山県中新川郡立山町にある滝。常願寺川支流の称名川にかかる4段の滝で、落差350メートルは国内最大。立山信仰と密接な関わりを持つ。古くは「勝妙」「正妙」「唱妙」の表記も用いられた。1973年、国の名勝および天然記念物に指定。1990年、日本の滝100選に選定された。

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事典 日本の地域遺産 「称名滝」の解説

称名滝

(富山県中新川郡立山町)
美しき日本―いちどは訪れたい日本の観光遺産」指定の地域遺産。

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事典・日本の観光資源 「称名滝」の解説

称名滝

(富山県中新川郡立山町)
残したい日本の音風景100選」指定の観光名所。

称名滝

(富山県中新川郡立山町)
とやまの名水66選」指定の観光名所。

称名滝

(富山県中新川郡立山町)
日本の滝百選」指定の観光名所。

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