稚内[市](読み)わっかない

百科事典マイペディア 「稚内[市]」の意味・わかりやすい解説

稚内[市]【わっかない】

北海道北部,宗谷海峡を隔ててサハリンに対する日本最北端の市。1949年市制。宗谷総合振興局所在地。宗谷本線が通じる。明治時代の中期からニシン漁で栄え,1922年宗谷本線の開通後はサハリンとの定期航路も開かれて発展した。第2次大戦後はサハリンとの交流を失った。1991年サハリン州コルサコフ市と友好都市を結び,1995年には定期航路が再開されたが,2015年に取りやめとなった。西カムチャツカ,沿海州などの底引網漁業の基地で,カニ缶詰やちくわなどの水産加工も盛ん。宗谷岬野寒布(のしゃっぷ)岬が宗谷海峡に突出,西海岸は利尻礼文サロベツ国立公園に属する。稚内空港は東京,新千歳などへの便があり,1987年からジェット機も就航している。利尻島・礼文島フェリーが就航している。761.47km2。3万9595人(2010)。
→関連項目宗谷[支庁]

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