出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北海道本島北端の岬。稚内(わつかない)市に属する。先端は日本の国土の最北点にあたり,北緯45°31′の位置を占める。北は宗谷海峡をへだててロシア領サハリン(樺太)のクリリオン岬に面し,西は野寒布(のしやつぷ)岬と相対して宗谷湾を抱く。高さ30~40m,50~60mの2段の海岸段丘があり,段丘上は草地,ササ地で,先端に灯台と霧信号所,無線方位信号所があり,日露戦争当時の監視塔も残る。海沿いに国道238号線が通り,波打ちぎわに〈日本最北端の地〉の碑がある。海岸の周辺は弁天島などの小島をまじえて岩礁が広がり,岬の東側では幅700mに達する。岬の南東,大岬に地方港湾避難港の宗谷港がある。岬の南西6kmの宗谷には宗谷漁港があるが,この地はかつて松前藩の宗谷場所(交易所)としてにぎわい,1888年まで北海道北部の行政中心地であった。付近には宗谷護国寺跡,会津藩士の墓など史跡が多い。
執筆者:岡本 次郎
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北海道北端の岬で、稚内市(わっかないし)に属す。西の野寒布岬(のしゃっぷみさき)との間に宗谷湾を抱く。北緯45度31分、東経141度56分に位置し日本の国土の最北点にあたる。宗谷丘陵の先端部で、標高30メートルの明瞭(めいりょう)な海岸段丘が発達し、段丘上の宗谷岬灯台(1885年点灯、高さ17メートル)には霧信号所、無線方向信号局が併置されている。「日本最北端の地」の碑が立つほか、大韓航空機撃墜事件慰霊の「祈りの塔」や戦没者慰霊碑など多くの碑が立っている。海岸には弁天島などの小島がある磯(いそ)が広がり、海沿いを国道238号が走り、夏季は観光地としてにぎわう。
[岡本次郎]
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