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稲荷講 イナリコウ

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デジタル大辞泉の解説

いなり‐こう【稲荷講】

稲荷を信仰する人たちが祭礼や参詣のために組織する団体。 春》
江戸市中の稲荷小社の祭りに、子供が数人で狐を描いた絵馬板を持ち、家ごとに銭を請い歩いた風習。

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大辞林 第三版の解説

いなりこう【稲荷講】

稲荷神社参詣のために信者が組織する講。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

稲荷講
いなりこう

京都市伏見(ふしみ)区にある稲荷神社などに対する信仰から結ばれている講。稲荷の作神的性格から農耕神としてはもちろんのこと、豊漁を願う漁業の神、商業の神、ひいては鍛冶(かじ)の神として広く全国的に普及している。神棚に祀(まつ)るほかに、邸内や一定の土地の一区画など屋外に祭場をもつ形態、いわゆる屋敷神として祀られている場合が多い。これを大別すると、屋敷稲荷などとよばれる個人持ちのものと、小字(あざ)や組、町内単位で管理にあたる共同のものとがある。これらを中心にして稲荷講が行われるのである。
 稲荷講の盛んな神奈川県の事例から前者をみていくことにする。個人のとは別に、2月初午(はつうま)に数戸が集まって祀る稲荷をナカマイナリという。甘酒はかならず供えるので、前年と本年の宿の主婦が2日ほど前に仕込む。あらかじめ当番の家の一画、その四隅に榊(さかき)を立てて斎場として赤飯を供える。そのそばには幟(のぼり)を立てる。当日は講中の子供が太鼓をたたきながら、各家の稲荷を回る。夕方から本膳(ほんぜん)が始まる。祭りが終わるとすぐに幟を次の当番に送る。なお、天神講のように一定の年齢、あるいは男女別の集団の講もあるようだが、事例も少なく、古くからの形態とは考えにくいものである。[佐々木勝]

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世界大百科事典内の稲荷講の言及

【初午】より

…全国的に稲荷信仰と結びついているが,旧暦の2月初午は農事開始のころにあたり,そのために農神の性格をもつ稲荷と結びつきやすかったのであろう。関東地方では稲荷講が盛んで,稲荷の祠に幟(のぼり)を立て油揚げや赤飯などを供えて祭り,参加者が飲食を共にしている。スミツカリという独特の食品を供える所もある。…

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