デジタル大辞泉 「突」の意味・読み・例文・類語 とつ【突】[漢字項目] [常用漢字] [音]トツ(漢) [訓]つく1 つき出る。つく。つきあたる。「突貫・突撃・突出・突進・突入・突破/激突・衝突・猪突ちょとつ」2 つき出たもの。「突端・突堤/煙突」3 だしぬけ。「突如・突然・突発・突風/唐突」[難読]剣突けんつく・突つっ慳貪けんどん 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「突」の意味・読み・例文・類語 とつ【突】 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 突然であるさま。だしぬけ。突如。にわか。[初出の実例]「突として一条の猛焔東岸砲台の一角より起り候間」(出典:愛弟通信(1894‐95)〈国木田独歩〉威海衛大攻撃) つっ【突】 〘 接頭語 〙 ( 動詞「つく(突)」の連用形「つき」の変化したもので、次に来る動詞が、カ・タ・ハ行の音で始まる時に促音便になったもの ) 動詞の上に付いて、その意味を強め、または、語調を整える。「つっかける」「つっつく」「つっぱしる」など。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「突」の読み・字形・画数・意味 突常用漢字 8画(旧字)人名用漢字 9画 [字音] トツ[字訓] つく・にわか[説文解字] [甲骨文] [その他] [字形] 会意旧字はに作り、(穴)+犬。は竈穴(かまど)、犬は犬牲。犬の形はもと(ふつ)に作り、祓う意。〔左伝、荘六年〕「王人子(しとつ)、衞を救ふ」とあり、このが字の初形である。〔説文〕七下に「犬、中より暫(には)かに出づるなり。犬の中に在るに從ふ」とし、また「一に曰く、滑(なめ)らかなり」という。〔伝〕に「犬、中に(かく)れ、人を伺ひ、人之れを(おも)はざるに、然に出づるなり」とその意を説くが、俗説である。は竈の穴。そこは炊爨(すいさん)の聖所であるから、犬牲を以て祀り、それで竈突(そうとつ)という。は煙抜きの部分。それより突出・忽突の意となる。[訓義]1. けむり出し、煙突、竈突。2. つく、はげしく出る、出るさま、なめらか。3. つき出る、高く出る。4. だしぬけ、にわかに、きゅうに。5. 掘と通じ、ほる、うがつ。[古辞書の訓]〔名義抄〕 ツク・ウガツ・モトル・オコル・ホル・フル[語系]・・凸thutは同声。は竈。その突出する部分、出thjiutも声義近く、勢いよく出ることをいう。[熟語]突軼▶・突過▶・突貫▶・突起▶・突騎▶・突兀▶・突▶・突忽▶・突出▶・突如▶・突進▶・突前▶・突然▶・突猝▶・突梯▶・突怒▶・突▶・突禿▶・突入▶・突鬢▶・突目▶・突門▶[下接語]煙突・駻突・突・曲突・激突・黔突・豕突・衝突・触突・竈突・痴突・馳突・猪突・直突・抵突・唐突・突・排突・冒突・墨突・奔突・陵突 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報