龍田大社(読み)たつたたいしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

龍田大社
たつたたいしゃ

奈良県生駒(いこま)郡三郷(さんごう)町立野(たつの)に鎮座。俗に龍田明神という。天御柱命(あめのみはしらのみこと)、国御柱命(くにのみはしらのみこと)を祀(まつ)る。崇神(すじん)天皇朝に神教によって創祀(そうし)されたと伝え、天武(てんむ)天皇朝以後は毎年4月と7月に広瀬大忌祭(おおいみさい)(現北葛城(きたかつらぎ)郡河合(かわい)町の広瀬神社)と同じく、龍田風神祭(ふうじんさい)を斎行することが慣例となり、「神祇令(じんぎりょう)」にも規定されている。大和(やまと)国平群(へぐり)郡の延喜(えんぎ)式内社「龍田坐(ます)天御柱国御柱神社」であり、平安時代には二十二社にも加えられた。社地は竜田川に近く、古来よりもみじの名所として名高い。その神徳は五穀豊穣(ほうじょう)を守る風神として厚く崇敬された。旧官幣大社。例祭日は4月4日。風鎮祭(ふうちんさい)は6月28日より7月4日までの7日間、五穀豊穣を祈願した神札が近郷の耕地に立てられる。10月25日の秋祭には、奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町大字竜田に鎮座の旧県社龍田神社へ渡御があったと伝える。同神社は龍田大社の新宮とされる。1425年(応永32)の奥書がある『龍田大明神御事』一巻を蔵する。なお、謡曲『龍田(たつた)』は「もみじ」を神木とする龍田明神を素材にしたものである。[二宮正彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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