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米子平野 よなごへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

米子平野
よなごへいや

鳥取県西部,日野川下流域に広がる平野。日野川およびその支流法勝寺川が形成する沖積平野で,傾斜が比較的急なため灌漑には便利であるが,海浜部に排水不良の低湿地帯が広がる。中心都市は米子市目久美遺跡などで縄文・弥生時代の遺物を出土し,古墳群,条里制の遺構がみられる。タバコ,二十世紀梨を産し,酪農も行われる。米子市近郊では工業化,宅地化が著しい。

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世界大百科事典 第2版の解説

よなごへいや【米子平野】

鳥取県西部,日野川の下流域に広がる平野。海岸部には弓ヶ浜砂州,砂丘が発達し,その内陸側には低湿な沼沢地や後背低湿地がある。また日野川右岸には岸本町を扇頂とする扇状地が発達する。日野川左岸の支流法勝寺(ほつしようじ)川のつくる法勝寺低地も三角州状の低湿地形で,米子平野の一部をなしている。平野の東には,淀江町小波から岸本町岸本にかけて,おもに大山の火山灰や砂からなる台地地形が連続している。また平野の南にも,岸本町大寺から米子市福市にかけて,同様の火山灰や砂からなる台地が認められ,福市以西には流紋岩質・花コウ岩質の小起伏山地が分布している。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔鳥取県〕米子平野(よなごへいや)


鳥取県西部、日野(ひの)川下流域に広がる平野。広義には島根半島に向かって延びる弓ヶ浜(ゆみがはま)の砂州(弓ヶ浜半島)も含む。日野川東岸は伯耆(ほうき)町岸本(きしもと)を先端とする扇状地。西岸は日野川支流の法勝寺(ほっしようじ)川流域に広がる沖積(ちゅうせき)平野。県内屈指の穀倉地帯で、米作のほか砂丘地帯ではネギ・葉タバコ、大山(だいせん)西麓(せいろく)では二十世紀ナシの栽培や酪農が盛ん。弓ヶ浜基部東岸にある皆生(かいけ)温泉は山陰地方を代表する歓楽温泉で、美保(みほ)湾や大山を望む景勝地としても知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

米子平野
よなごへいや

鳥取県西部、日野(ひの)川下流域の平野。大山西麓(だいせんせいろく)の扇状地や伯耆(ほうき)町付近を扇頂とする扇状地性平野で、広義には弓ヶ浜(夜見(よみ)ヶ浜)砂州(さす)を含む。美保(みほ)湾沿岸には海面変動や、日野川上流での鉄穴(かんな)流しの流砂によって広い砂堆(さたい)の形成がみられる。地質は日野山地の花崗岩砂礫(かこうがんされき)や大山の火山砕屑(さいせつ)岩砂礫などからなり、4メートル以深には貝化石を含む海成層、25メートル以深には洪積層がある。縄文早期末以後の低地遺跡のほか米子市東尾(くずも)―米子市淀江町佐陀(よどえちょうさだ)以西には条里遺構がみられ、西に三遷した河道跡を残す。江戸時代から佐野川などの用水による灌漑(かんがい)が行われ、穀倉地帯となってきた。米作のほか、砂堆地域では葉タバコ、白ネギ、ニンジン栽培が行われる。[岩永 實]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の米子平野の言及

【鳥取[県]】より

…このように砂丘や砂州が発達したのは,砂礫化した山地の花コウ岩や安山岩が河川によって搬出され,また,たたら製鉄用の砂鉄を採取する際に生じる多量の土砂が流出したことによる。 おもな沖積平野は,千代(せんだい)川下流の鳥取平野,天神川下流の倉吉平野,日野川下流の米子平野である。これらの沖積平野はかつては入江をなしていたが,砂丘や砂州の形成とともに潟湖となり,しだいに埋積されてきたものである。…

※「米子平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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