日本歴史地名大系 「粟国島」の解説
粟国島
あぐにじま
那覇の北西約六一キロに位置し、一島で粟国村を形成。南北約三キロ・東西約四キロ、面積七・六二平方キロ。霧島火山帯に属し、最高地点九七・三メートルの低島。南に渡名喜島・
〔考古〕
貝塚時代前期からグスク時代の遺跡がある。東集落の北側の丘陵上に貝塚時代前期―中期の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
那覇の北西約六一キロに位置し、一島で粟国村を形成。南北約三キロ・東西約四キロ、面積七・六二平方キロ。霧島火山帯に属し、最高地点九七・三メートルの低島。南に渡名喜島・
貝塚時代前期からグスク時代の遺跡がある。東集落の北側の丘陵上に貝塚時代前期―中期の
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沖縄本島那覇市の北西約57kmの海上に位置する島。1島で沖縄県島尻郡粟国村をなす。人口863(2010)。主として琉球石灰岩からなるが,西部には火山岩もみられ,島のまわりには数段の海岸段丘が発達している。帆船時代には航海業者が多かった。半農半漁の島で,サトウキビ,カンショの栽培を主とした農業と,肉用牛の畜産が行われる。第2次世界大戦前から那覇方面への出稼ぎの島として知られる。人口の高齢化が著しい。1978年に粟国空港が開港し,不定期で那覇空港と結ぶ。水の乏しい島であるため,各家には天水をためる水瓶(トゥージ)があり,かつての生活の厳しさを物語る。現在は簡易水道が完備している。
執筆者:堂前 亮平
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
沖縄県島尻(しまじり)郡粟国村の島で、1村をなす。那覇市の北西60キロメートルの洋上にある。面積7.64平方キロメートル。低平な台地状で、最高点96メートル。南西部に第三紀火山岩類が一部露出し、基盤岩をなすほかは、第四紀琉球(りゅうきゅう)石灰岩でほぼ全島が覆われ、海岸段丘の地形をなす。周囲はすべて裾礁(きょしょう)のサンゴ礁海岸のため、湾入に乏しい。人口844(2009)。
[目崎茂和]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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