最新 地学事典 「紅安鉱」の解説
こうあんこう
紅安鉱
化学組成Sb2S2 Oの鉱物。ケルメス石とも。三斜晶系,空間群
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
化学組成Sb2S2 Oの鉱物。ケルメス石とも。三斜晶系,空間群
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
比較的数の少ない酸素を含む硫化物。系統分類上は硫化物に入れられ、原子配列上、輝安鉱との部分的な類似性もあるが、現在では独立して類似物がない形で取り扱われている。自形はb軸方向に伸びた柱状あるいは長板状。しばしば毛状あるいは房状になる。浅~深低温熱水性アンチモン(Sb)鉱床中に産する。二次鉱物とされているが確証はなく、むしろ特殊な条件でつくられた初生鉱物と判断される産状のものが多い。日本では鹿児島県日置(ひおき)郡吹上(ふきあげ)町(現、日置市吹上町)の日ノ本(ひのもと)鉱山(閉山)などから報告されている。
共存鉱物は輝安鉱、自然アンチモン、方安鉱senarmontite(化学式Sb2O3)、バレンチン鉱、黄安華、石英など。
同定は以下による。独特の暗赤色。亜金属光沢~金剛光沢。暗赤色~鮮赤の条痕(じょうこん)。一方向の完全劈開(へきかい)。輝安鉱など他のアンチモン鉱物との共存。硬度はアンチモン鉱物のなかでもっとも低い部類に属する。強い光源を使うと輝安鉱などとの区別はしやすい。
英名の語源は、ペルシア語のキルミズqurmizq、英語のクリムゾン・レッドcrimson redに由来するといわれているが異説もある。また、合成の三二硫化アンチモンの顔料としてのペルシア語の名前がケルメスkermesであることからの命名ともいわれている。
[加藤 昭 2016年8月19日]
紅安鉱
英名 kermesite
化学式 Sb2S2O
少量成分 報告なし
結晶系 単斜
硬度 1~1.5
比重 4.69
色 暗赤
光沢 新鮮なものは金剛。空気中で表面が錆びると亜金属
条痕 暗赤~鮮赤
劈開 一方向に完全
(「劈開」の項目を参照)
…アンチモン鉱物としては,輝安鉱stibnite Sb2S3,方安鉱senarmontite Sb2O3,バレンチン鉱valentinite(アンチモン華ともいう)Sb2O3,セルバンタイトcervantite(セルバンテス鉱ともいう)Sb2O4,ケルメサイトkermesite(紅安鉱ともいう)Sb2S2O,黄安鉱stibiconite Sb3O6(OH)などがあるが,アンチモン鉱石として重要なのは輝安鉱のみである。輝安鉱はふつう低温熱水性鉱脈鉱床に産するが,他の鉱物はこの輝安鉱鉱床の酸化帯にのみ産する。…
※「紅安鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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