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紅皿欠皿 べにざらかけざら

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

紅皿欠皿
べにざらかけざら

継子いじめの昔話。先妻の娘を紅皿,後妻の娘を欠皿といい,底のない袋を渡され2人でくり拾いに出るが,紅皿は1人遅れ夜道に迷って鬼の家に泊り,老婆から袋いっぱいのくりと,3度たたけば何でも欲しい物が出る小箱と,一握りの米をもらって無事に帰る。

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デジタル大辞泉の解説

べにざら‐かけざら【紅皿欠皿】

継子(ままこ)話の一。継子で美しい娘欠皿を、継母とその実子の醜い紅皿がいじめるが、結局、欠皿は高貴な人と結婚して幸福になる。「鉢かずき」「シンデレラ」など、同系統の説話が世界各地に分布。→糠福米福(ぬかふくこめふく)

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大辞林 第三版の解説

べにざらかけざら【紅皿欠皿】

継子ままこいじめの昔話の一。姉の欠皿は継子で美貌、妹の紅皿は実子で醜かったので、継母は姉を憎み、これを殺そうとするが果たさず、姉は高貴な人の妻となり、母と妹は哀れな死をとげるという話。江戸時代、小説・芝居などの題材となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紅皿欠皿
べにざらかけざら

昔話。「シンデレラ」型の継子(ままこ)話の一つ「糠福米福(ぬかぶくこめぶく)」の別称。継子と実子の名前に由来する。関東、東海地方にこの例が多い。江戸後期の江戸にもこの呼称があったらしく、この昔話を素材にした青本の『紅皿闕皿(かけざら)昔物語』や滝沢馬琴(ばきん)の読本『皿皿郷談(べいべいきょうだん)』(1815)も、継子の名が欠皿、実子が紅皿である。
 このころ江戸郊外の武蔵(むさし)国豊島(としま)郡東大久保村(東京都新宿区)の西向(にしむき)天神の別当大聖院(だいしょういん)には紅皿欠皿の旧跡という紅皿塚があり、伝説化した物語も伝わっていた。応仁(おうにん)(1467~69)のころ高田村に住んでいた落武者の子で、姉の継娘は美人、妹の実子は不美人だったので、近所の人が皿に例えて姉を紅皿、妹を欠皿とよんだという。太田持資(もちすけ)(道灌(どうかん))が雨具を借りようとして立ち寄ったとき、一枝の山吹(やまぶき)を差し出し、歌に託して簑(みの)一つさえないことを表したのも紅皿とする。紅皿は持資に仕えたが、持資の死後尼になり、この地に終わったという。昔話には継子と実子の名を糠福・紅皿とするものもあり、概して紅皿は実子の名である。おそらく、実子には美しい紅絵の皿を、継子には欠けた皿を使わせたということに由来する名であろう。[小島瓔

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世界大百科事典内の紅皿欠皿の言及

【継子いじめ譚】より

…継子の幸運な結末の話と悲惨な死の話の2系列がある。(1)継娘が山姥(やまうば)のくれた衣装で芝居に行き,殿様に見初められる,シンデレラそっくりの紅皿欠皿(べにざらかけざら)型,(2)殿様の前で歌をよみ比べて実子に勝つ皿皿山(さらさらやま)型,(3)継母にいじめられて盲目になった娘が,捜してきた父親の涙で開眼するお銀小銀型,(4)継母に手を切られるが,背中の児が川へ落ちそうになり助けようとした無意識の行為で,手が再生する手なし娘型,(5)追い出されて宿を借りた山姥に老婆の皮をかぶせられ,大家の下働きになるが美女とわかって,そこの嫁になる姥皮型,(6)底なし袋を持って栗拾いに出され,いっぱいにならず野宿するが,地蔵様に助けられて富を得る地蔵浄土の変形型,などは幸運な結末にいたる話の系列であり,(7)継母に殺されて鳥になる話,(8)墓に生えた竹で造った笛が継母の殺人を歌う話,(9)殺された娘の骨が歌を歌う話,(10)継母に釜ゆでにされるが父が復讐してくれる話,などは悲惨な結末の系列である。このうち(1)のシンデレラ型は,ヨーロッパや中国に広く分布する。…

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