統べる(読み)スベル

デジタル大辞泉 「統べる」の意味・読み・例文・類語

す・べる【統べる/総べる】

[動バ下一][文]す・ぶ[バ下二]
全体をまとめて支配する。統轄する。「国を―・べる」
多くの物を一つにまとめる。
「歌とは―・べたる名目なるべけれど」〈鶉衣・音曲説〉
[類語]治める治まる支配統治君臨制覇制圧征服圧伏管理管轄統轄統御統率宰領さいりょう監督統制取り締まり独裁専制治世制する領する握る牛耳ぎゅうじ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「統べる」の意味・読み・例文・類語

す・べる【統・総】

  1. 〘 他動詞 バ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]す・ぶ 〘 他動詞 バ下二段活用 〙
  2. 多くのものを一つに集めまとめる。
    1. [初出の実例]「機衡(よろつのまつりこと)を綢(スヘ)(をさ)めたまひて」(出典日本書紀(720)垂仁二五年二月(北野本室町時代訓))
    2. 「夕されば波こす池のはちす葉に玉ゆりすぶる風の涼しさ〈藤原実房〉」(出典:玉葉和歌集(1312)夏・四二三)
  3. 一つにまとめて支配する。統轄する。統治する。
    1. [初出の実例]「老僧観規は、〈略〉有智の得業にして、並びに衆才を統(スベ)たり〈真福寺本訓釈 統 須恵多利、国会図書館本訓釈 須部多流〉」(出典:日本霊異記(810‐824)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android