領する(読み)リョウスル

デジタル大辞泉 「領する」の意味・読み・例文・類語

りょう・する〔リヤウする〕【領する】

[動サ変][文]りやう・す[サ変]《「りょうずる」とも》
領地として所有する。「広大な土地を―・する」「心を―・していた悲しみ」
受け取る。また、承知する。了承する。「陳情趣旨を―・する」
魔物などがとりつく。
「鬼神も、あが君をばえ―・じたてまつらじ」〈蜻蛉
[類語](1支配統治君臨制覇制圧征服圧伏管理管轄統轄統御統率宰領さいりょう監督統制取り締まり独裁専制治世べる制する握る牛耳ぎゅうじ所有持つ有する擁する占める所持保有現有領有具有私有民有公有国有官有共有占有専有享有所蔵収蔵私蔵秘蔵愛蔵死蔵退蔵珍蔵

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精選版 日本国語大辞典 「領する」の意味・読み・例文・類語

りょう‐・するリャウ‥【領】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]りゃう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 古くは「りょうずる」とも )
  2. 手に入れる。自分の所有とする。占有する。自己の所有として支配する。
    1. [初出の実例]「世に生きたりとも、さばかりの家りゃうすばかりにはあらざらまし」(出典:落窪物語(10C後)二)
    2. 「須彌の四方を領して、鬼門の方を守護し」(出典:太平記(14C後)二九)
  3. 心霊・魔物などが取りついて思うままにする。とりこにする。
    1. [初出の実例]「其の毒蛇の為に被領て、我、其の夫と成れり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一四)
  4. 受け取る。領収する。また、了承する。

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