コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

羊水診断 ようすいしんだんanalysis of the amniotic fluid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

羊水診断
ようすいしんだん
analysis of the amniotic fluid

妊娠子宮に針を刺して羊水を採取し,それを利用して胎児の状態を診断する技術をいう。妊娠 14週頃から可能になるが,ある程度の危険を伴うので濫用すべきではない。羊水中に含まれる胎児の皮膚細胞を培養すると,染色体異常,性別,先天性代謝異常などが診断できるし,羊水中に含まれる物質を分析すると,胎児の成熟度Rh式血液型不適合による貧血の程度なども診断できる。このほか,羊水中に造影剤を注入して胎児の身体や内臓の状態をX線で検査する方法も,羊水診断と呼ぶことがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ようすいしんだん【羊水診断】

羊水診断法,子宮内診断(法),出生前診断(法)とも呼ばれる。出生前に原因を有し,またすでに胎生期に発症している先天異常の診断,胎児の成熟度判定など,胎児の状態について,より直接的,より正確な情報を得る方法である。羊水穿刺(せんし)によって得た少量の羊水を用いて検索するので羊水診断と呼ばれる。Rh血液型不適合による胎児赤芽球症(新生児重症黄疸)の診断に羊水中のビリルビン測定が役立つことが認められたことに端を発し,1960年代に染色体異常,先天性代謝異常の診断が試みられ,臨床的に応用されることになった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ようすいしんだん【羊水診断】

出生前診断法の一。染色体異常、代謝性疾患の有無などを、羊水中の胎児由来の細胞から調べる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の羊水診断の言及

【先天性代謝異常】より

…近年発展した診断法にヘテロ保因者診断法と新生児マススクリーニング法がある。前者は,劣性遺伝子の保因者を検出するもので,優生学的見地から重要であり,羊水診断法とともに遺伝相談に活用されるが,まだ診断可能な疾患が少ないことが難点である。後者は,早期診断・早期治療開始の原則に沿って新生児の血液をろ紙に採取し,有効な治療法の確立している数疾患を集団的に診断する方法である。…

※「羊水診断」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

羊水診断の関連キーワードダウン症候群代謝性疾患有無

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android