コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

脳梁 のうりょうcorpus callosum

翻訳|corpus callosum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

脳梁
のうりょう
corpus callosum

左右大脳半球の内側面にあり,両者を形態的および機能的に連結する線維の束をいう。前方より膝部,幹部,膨大部より成り,全体として「つ」の字形をしている。梁欠損症は先天的に脳梁が形成されないもので,小頭症脳孔症など,他の奇形を伴うことが多く,知能発育障害やけいれん発作を起す。脳腫瘍などで後天的に脳梁が侵され,左右の大脳半球の連絡が断たれると,失行症,運動麻痺,精神の集中困難,刺激に対する反応の減退,性格変化などが現れ,末期的には痴呆,意識障害に陥ることもある。これを脳梁症候群という。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

栄養・生化学辞典の解説

脳梁

 左右の大脳半球を連絡する,最大の交通線()維の集束

出典|朝倉書店栄養・生化学辞典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

のうりょう【脳梁 corpus callosum】

大脳半球の大脳縦裂の底部にあり,左右の大脳半球の間,とくに新皮質を相互に連絡している神経繊維の集団(交連繊維系に属し,ヒトで約2億本あるという)で,半球間の情報交換を行い,それにより個体が心的統合を保つうえで大きな役割を果たしている。脳梁は哺乳類の真獣類(完全胎生)以上に現れ,単孔類(卵生)や有袋類(早期胎生で袋内発育)では脳梁を欠いており,左右の新皮質は前交連によってのみ連絡されている。ヒトの脳の正中矢状断面(正中線で背腹方向に切った断面)をみると,脳梁は四つの部分に区分された名称をもつ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

のうりょう【脳梁】

左右の大脳半球の間を前後に走る深い溝の底部にあり、両半球の皮質を結んでいる繊維の束。胼胝体べんちたい

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

脳梁の関連キーワードスペリー(Roger Wolcott Sperry)脳、脊髄、神経のしくみとはたらきダンディー・ウォーカー症候群ダンディー=ウォーカー症候群エイリアンハンド症候群離断症候群神経系疾患中枢神経系大脳辺縁系サトラレ松果体失書症分離脳嗅脳脳弓

今日のキーワード

処暑

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の7月中 (7月後半) のことで,太陽の黄経が 150°に達した日 (太陽暦の8月 23日か 24日) に始り,白露 (9月8日か9日) の前日までの約 15日間であ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

脳梁の関連情報