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腸炎ビブリオ ちょうえんビブリオVibrio parahaemolyticus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腸炎ビブリオ
ちょうえんビブリオ
Vibrio parahaemolyticus

かつて病原性好塩菌と呼ばれていたが,1964年に現在の学名と和名が決定された。日本で発生する細菌性食中毒のうち最も重要な原因菌で,1951年に細菌学者,藤野恒三郎が発見した。グラム陰性の桿菌で,1本の鞭毛をもつ。通性嫌気性であるが,普通寒天培地ではほとんど発育せず,食塩を2~3%加えた海水と等しい塩分のある培地で旺盛に発育する。海洋の魚介に付着して 30℃前後の気温が加わると,数時間のうちに中毒量に達するほど繁殖する。食中毒の症状は腹痛,嘔吐,発熱などのほか,激しい水様便の下痢が頻発し,ときに血便が出るので赤痢と誤られることがよくある。

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デジタル大辞泉の解説

ちょうえん‐ビブリオ〔チヤウエン‐〕【腸炎ビブリオ】

食中毒の原因となる細菌の一種。好塩性の桿菌(かんきん)で、コレラ菌に似る。海産魚介類などに付着し、それを夏期に生食などして感染する。

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百科事典マイペディアの解説

腸炎ビブリオ【ちょうえんビブリオ】

食中毒の原因菌の一種。日本で発見され,3%食塩濃度が最も発育に適することから,かつて病原性好塩菌と呼ばれていた。一端に鞭毛(べんもう)を有するグラム陰性短杆(かん)菌で熱に弱い。

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栄養・生化学辞典の解説

腸炎ビブリオ

 急性胃腸炎の原因となるグラム陰性菌.以前は病原性好塩菌といった.魚介類を生食した場合の胃腸炎の原因菌の一つとされる.

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうえんビブリオ【腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus】

食中毒病原菌の一つ。日本における夏季の細菌性食中毒の原因菌の主体をなす。細胞の形がコンマ状をした好塩性のグラム陰性杆菌で,長軸の端に1本の鞭毛(べんもう)を有する。培養すると,この極単毛のほかに,数本の側毛ももつ。10℃以下では増殖しないが,25℃を超えると盛んに増殖する。最適培養条件下では,およそ8分ごとに分裂増殖する。夏季の6~9月に腸炎ビブリオによる食中毒が集中するのは,この盛んな増殖能力のためである。

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大辞林 第三版の解説

ちょうえんビブリオ【腸炎ビブリオ】

グラム陰性桿菌かんきんの一。一本の鞭毛をもつ。3パーセントの食塩の存在下で最もよく発育する好塩菌。一般に、海水中に生育する。魚介類を介してヒトに感染し、細菌性食中毒を起こす。

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