臥牛山(読み)ガギュウザン

デジタル大辞泉 「臥牛山」の意味・読み・例文・類語

がぎゅう‐ざん〔グワギウ‐〕【臥牛山】

岡山県中西部、高梁たかはし市にある山。標高487メートル。山頂に近い場所には、現存する天守をもつ山城やまじろとしては最も高い所(標高420メートル)にある国指定史跡備中びっちゅう松山城がある。天守は国の重要文化財一帯は臥牛山自然動物園で、野生ニホンザル天然記念物。名の由来は、山容老牛が横になって草をはむ姿に似ていることから。

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日本歴史地名大系 「臥牛山」の解説

臥牛山
ねうしやま

宇奈月うなづき町の宇奈月温泉北東に大きく横たわる標高八四〇メートルの平凡な樹叢の山。黒部川右岸にそばだち、富山県第一の温泉郷と向い合い、その中腹琴音ことねノ滝を懸け、温泉客に親しまれている。黒部川沿いの山裾には遊歩道もめぐらされている。無名の山であったが、昭和三〇年代に琴音ノ滝などとともに命名された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「臥牛山」の意味・わかりやすい解説

臥牛山
がぎゅうざん

岡山県西部,高梁市の中心市街地の北方にそびえる山。前山小松山,天神ノ丸,大松山の4峰から成る。標高 478m。西麓高梁 (たかはし) 川が流れ,小松山山頂には室町時代備中松山城が築かれ,現存する山城としては最高所の城。城跡全体は史跡,天守閣は重要文化財に指定されている。また,山腹には各種の温帯植物が繁茂し,自然動物園が設けられ,野生のサルの生息地 (天然記念物) となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「臥牛山」の意味・わかりやすい解説

臥牛山
がぎゅうざん

岡山県南西部、高梁(たかはし)市にある山。標高478メートル。山頂には、現存する山城(やまじろ)としては最高所の備中(びっちゅう)松山城がある。天守などは国の重要文化財。一帯は臥牛山自然動物園で、野生の日本ザルは国の天然記念物である。

[由比浜省吾]


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事典・日本の観光資源 「臥牛山」の解説

臥牛山

(岡山県高梁市)
21世紀に残したい日本の自然100選」指定の観光名所。

臥牛山

(岡山県高梁市)
おかやまの自然百選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の臥牛山の言及

【函館山】より

…標高334m。海中に噴出した火山で,亀田半島と陸繫砂州で連なり,牛が寝そべる姿に似ているため臥牛(がぎゆう)山とも呼ばれる。1899年から第2次大戦まで要塞が築かれ,立入りが禁止されていたため自然がよく残り,植物の種類も豊富である。…

【村上[市]】より

…中心の村上は中世から近世を通じ城下町として栄え,鍵形の道路など城下町のなごりがみられる。市街地東の臥牛(がぎゆう)山(135m)には山城跡の石垣が残る。藩の奨励と保護により,江戸後期から村上堆朱(ついしゆ)の生産が増加し,また商業的栽培地としては北限として知られる村上茶や三面川のサケなどの特産が生まれた。…

※「臥牛山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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