自尊(読み)じそん

精選版 日本国語大辞典 「自尊」の意味・読み・例文・類語

じ‐そん【自尊】

〘名〙
自分で自分を相当なものだと思うこと。うぬぼれること。自負
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二「既に自尊の心を生じ、功を貪て飽かず、難に遭て恐れず」
② 自分を尊んで品位をたもつようにすること。自己人格を尊重すること。自重すること。
明六雑誌三号(1874)駁旧相公議一題〈西周〉「其通義権理を保護せしめ自尊自重天下と憂楽を共にするの気象を起さしむと」 〔史記‐楚世家

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デジタル大辞泉 「自尊」の意味・読み・例文・類語

じ‐そん【自尊】

自分で自分をすぐれたものと思いこむこと。うぬぼれること。「自尊自大」
自分を大切にし品位を傷つけないようにすること。「独立自尊の精神」
[類語]自慢誇るうぬぼれるおのぼれる思い上がる誇らしい胸を張る肩身が広い鼻が高い鼻高高勝ち誇る驕る威張る威張り散らす付け上がる高ぶる反り返る振り回す鼻にかける増長慢心自画自賛誇示おご誇り驕傲きょうごう矜持倨傲きょごう自負自負心自賛自嘆自任自得天狗うぬぼれプライド高慢自尊心気位きぐらい得意思い上がり唯我独尊手前味噌我褒め身褒めのぼせるのぼせ上がる背負しょ

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普及版 字通 「自尊」の読み・字形・画数・意味

【自尊】じそん

尊大にする。〔礼記表記〕(君子は)自ら其の事を(たつと)ばず、自ら其の身をばず。位に儉にして欲に寡(すく)なく、賢に讓り己を(いや)しくす。

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