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馬場辰猪 ばばたつい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

馬場辰猪
ばばたつい

[生]嘉永3(1850).5.15. 高知
[没]1888.11.1. フィラデルフィア
自由民権運動に活躍した政治家,理論家,思想家馬場孤蝶の兄。土佐藩士馬場来八の次男に生れた。福沢諭吉に学び (1866~70) ,さらにイギリスに留学 (70~78) して幾何,地理,歴史,法律を修めた。

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デジタル大辞泉の解説

ばば‐たつい〔‐たつゐ〕【馬場辰猪】

[1850~1888]思想家・政治家。高知の生まれ。孤蝶の兄。慶応義塾に学び、英国に留学。帰国後、自由民権思想の紹介・普及に尽力。米国フィラデルフィアで客死。著「天賦人権論」など。

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百科事典マイペディアの解説

馬場辰猪【ばばたつい】

自由民権運動の思想家。土佐(とさ)高知藩出身。慶応義塾に学び1870年藩命で英国に留学,法学などを学び,小野梓らと交わる。帰国後,小野らが結成した共存同衆(きょうそんどうしゅう)に加わり,啓蒙運動に活躍,1881年自由党結成に参加,自由民権思想の啓蒙に努め,同時に法学教育に尽力。
→関連項目私擬憲法天賦人権論

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

馬場辰猪 ばば-たつい

1850-1888 明治時代の自由民権運動家。
嘉永(かえい)3年5月15日生まれ。馬場孤蝶(こちょう)の兄。慶応義塾にまなび,イギリスに2回留学。明治14年自由党結成にくわわり機関紙「自由新聞」の主筆となるが,党首板垣退助の洋行問題により16年脱党する。「天賦人権論」をあらわし加藤弘之(ひろゆき)の国権思想を批判。19年渡米し,21年11月1日客死した。39歳。土佐(高知県)出身。
【格言など】信用とは未だ確証を得ざる者に向て推測を為すものなり(「信用ノ説」)

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朝日日本歴史人物事典の解説

馬場辰猪

没年:明治21.11.1(1888)
生年:嘉永3.5.15(1850.6.24)
明治期の自由民権家。土佐藩(高知県)藩士の馬場来八,虎の次男。慶応義塾に学び,のちイギリスに2回留学,英国法を修めた。帰国後,共存同衆会,国友会などに所属し,自由主義思想の啓蒙につとめ,明治14(1881)年自由党創立とともに常議員に選ばれ,同党の理論的支柱として活躍した。しかし15年板垣自由党総理の外遊に反対し常議員を辞任,16年9月自由党を脱党した。18年11月爆発物取締罰則違反容疑で逮捕されたが,19年6月無罪放免となり,まもなくアメリカに渡った。全米各地で日本の実態を紹介する講演や明治政府の専制ぶりを批判する論説を発表するなど精力的な活動を続けたが,21年夏以降体調をくずしペンシルベニア大学病院に入院,満38歳で客死した。遺著『日本政治の状態』の表紙にみえる「頼むところは天下の輿論,めざす仇は暴虐政府」の言葉は,彼の執念を示すものとして有名。<著作>『馬場辰猪全集』全4巻<参考文献>安永梧郎『馬場辰猪』,西田長寿「馬場辰猪」(明治史料研究連絡会編『民権論からナショナリズムへ』),萩原延寿『馬場辰猪』

(寺崎修)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

ばばたつい【馬場辰猪】

1850‐88(嘉永3‐明治21)
明治期の自由民権家,思想家。土佐藩士の家に生まれ,江戸に藩費留学をし,福沢諭吉のもとで学ぶ。1870年(明治3)藩命によりイギリスに留学。78年まで(途中一時帰国)法学などを学んだ。滞英中,小野梓らと日本学生会を組織。帰国後,小野らが結成した文化啓蒙団体〈共存同衆〉に参加して多数の講演を行い,これを《共存雑誌》に発表した。81年大石正巳末広重恭らと国友会を組織して長野,山形,新潟などに遊説し,10月の自由党結成に参加,常議員となった。

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大辞林 第三版の解説

ばばたつい【馬場辰猪】

1850~1888) 政治家・思想家。土佐藩士の子。孤蝶の兄。慶応義塾に学び、イギリスに留学。法学を修める。帰国後、自由党員として活動。自由民権思想の啓蒙に尽くした。主著「天賦人権論」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

馬場辰猪
ばばたつい
(1850―1888)

明治時代の啓蒙(けいもう)思想家、自由民権運動家。嘉永(かえい)3年5月15日土佐藩士族馬場来八(らいはち)の二男として高知城下中島町に生まれる。維新期慶応義塾で英学を学び、1870年(明治3)より78年まで、二度約8年間英国に留学、法学を修めた。留学中小野梓(おのあずさ)らと日本学生会を組織(1873)する一方、『日本における英国人』、『日英条約論』(『日英条約改正論』『条約改正論』とも訳されている。原題“The Treaty between Japan and England”)などを英文で著し、条約改正の必要を訴えた。帰国後は共存同衆会員、交詢(こうじゅん)社常議員になったほか、国友会・明治義塾を創設するなど啓蒙活動を精力的に展開。81年には自由党結成大会に参画、常議員、『自由新聞』記者となり、また『朝野新聞』客員(1882)ともなって活躍した。82年板垣退助の洋行に反対したため自由新聞社を除名され、83年自由党を離脱したが、同年1月には『天賦人権論』を著して加藤弘之(ひろゆき)の「人権新説」を批判、一貫して民権思想の鼓吹と民権派の大同団結のため尽力した。85年11月爆発物取締規則違反容疑で捕縛されたが、翌年6月無罪釈放後渡米し、以後アメリカで専制政府を批判する旺盛(おうせい)な言論活動を行った。明治21年11月1日フィラデルフィア市で客死。墓は東京・都営谷中(やなか)墓地とフィラデルフィア市ウッドランド・セメタリーにある。[安在邦夫]
『『馬場辰猪全集』全4巻(1987~88・岩波書店) ▽萩原延寿著『馬場辰猪』(1967・中央公論社)』

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世界大百科事典内の馬場辰猪の言及

【共存同衆】より

…その起源は1873年9月にロンドンの日本人留学生によって結成された日本学生会にある。日本学生会の中心人物は小野と馬場辰猪で,外国にあっても出身藩意識から抜けだせずに封建時代の感情を強くもっている日本人留学生に,国際社会における日本の現状を認識させ,親睦と相互扶助を通して留学生としての使命を自覚させるのがその目的であった。小野の帰国によって同趣旨の会が日本にもできた。…

【自由新聞】より

…これに対抗して,自由党が新たに日刊新聞として発行したのが,《自由新聞》である。株式会社組織として同志から資金を募集し,編集・発行には社長の板垣退助以下馬場辰猪,中江兆民,田口卯吉,末広鉄腸(重恭)など自由党の有力活動家,理論家が当たった。藩閥政府や政商,改進党などを攻撃し,自由民権運動を鼓吹する紙面づくりで自由党の支持者に広く読まれた。…

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