船形山(読み)ふながたやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

船形山
ふながたやま

山形県では御所山 (ごしょざん) と呼ぶ。宮城県中西部,山形県境にある成層火山。標高 1500m。仙台市と大和,色麻,小野田の3町にまたがる。北東麓の広い裾野には,沼地や湿地も多く,名取川,鳴瀬川の水源地。山頂には修験道の御所山神社があり,山形県側で親しまれている。シャクナゲなどの高山植物が多く,ブナの原生林も広がる。南西に白髪山 (1284m) ,南東に三峰山 (1418m) ,後白髪山 (1423m) などの山稜が続く。仙北平野から見る山頂の形が船底形であることから山名がつけられた。山形県側は御所山県立自然公園宮城県側は船形連峰県立自然公園に指定。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ふながた‐やま【船形山】

宮城・山形両県にまたがる山。標高1500メートル。山頂付近に火口湖鏡ヶ池がある。名の由来は、宮城側から見た山稜が船を伏せた形に似ていることから。山形では御所(ごしょ)山とよばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

船形山【ふながたやま】

山形・宮城県境中部にある火山。標高1500m。御所山とも。第三紀層を基盤とする安山岩からなり,山腹はブナの純林におおわれ,山頂に御所神社がある。西側を流れる丹生(にゅう)川上流には層雲峡や大滝の景勝地,南東麓には定義(じょうげ)温泉がある。
→関連項目青葉[区]尾花沢[市]山形[県]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ふながたやま【船形山】

宮城・山形県境にまたがる奥羽山脈中の山。船形火山群の主峰で,標高1500m。山名は山頂が船底を逆さにしたような形をしていることに由来するが,山形県側では御所山と呼ぶ。主として輝石安山岩からなり,前船形山,蛇ヶ岳(じやがたけ),三峰山などとともに東に開いた爆裂火口をもつ。地形的には第三系基盤岩層の上に噴出した第四紀の火山体として,北の栗駒山,南の蔵王山の両火山と共通した規模・構造をもつ。船形山から北西にのびる山稜には荒神山(1270m),南西へは楠峰(1211m),白髪(しらひげ)山(1284m),寒風山(1117m)などが続き,全体として船形連峰を構成する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

船形山
ふながたやま

宮城・山形県境にある火山で、船形連峰の最高峰。標高1500メートル。山名は、宮城県側から見ると船底を伏せた形に似ていることに由来するという。山形県側では御所山(ごしょさん)といい、山名は承久(じょうきゅう)の乱(1221)後佐渡に流罪となった順徳(じゅんとく)上皇が逃れ住んだという伝説によるという。山頂に御所神社がある。山体はおもに輝石安山岩からなる。東側が欠けた火口壁のもっとも高い部分にあたり、東に下ると旧火口の湯谷地がある。上部はブナ帯であるが、1400メートル以上にはハイマツや高山植物が生育する。宮城、山形両県からいくつかの登山ルートがある。[後藤雄二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

オフサイドトラップ

サッカーの守備の戦術。攻め込んでくる選手とすれ違うように守備側選手が一斉に前へ出て、攻撃側の選手をオフサイドの位置に残すもの。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

船形山の関連情報