デジタル大辞泉
「萎れる」の意味・読み・例文・類語
しお・れる〔しをれる〕【▽萎れる】
[動ラ下一][文]しを・る[ラ下二]
1 草木が生気を失って、ぐったりする。「花が―・れる」
2 気落ちして、しょんぼりする。元気がなくなる。「試験に失敗して―・れている」
[用法]しおれる・しなびる――「葉がしおれる(しなびる)」のように、生気を失うの意では、相通じて用いられる。◇「しおれる」は草や花の水分が減ってぐったりする意のほか、人ががっかりして元気がなくなるの意があるが、条件が整えばまた生気をとりもどす場合に多く用いる。「先生にしかられてしおれていた子が、もう笑っている」◇「しなびる」は水分が減って衰えたり、しわが寄ったりする意で、ほとんど元の状態にもどらない場合に用いられる。「冷蔵庫のきゅうりがしなびる」「しなびた手」◇類似の語「しぼむ」は、はりつめていたものが衰えて小さくなるさまが急速であることに重点がある。「風船がしぼむ」「夢がしぼむ」などと用いる。
[類語]散る・落ちる・降り敷く・零れる・凋落する・落葉する・枯れる・しなびる・萎える・しぼむ・末枯れる・枯らす・枯れ落ちる・立ち枯れ・霜枯れ・冬枯れ・枯死
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
しお・れるしほれる【萎・撓・霑】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]しほ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 歴史的かなづかいは「しをれる(しをる)」とする説もある。「しほる」の「ほ」がハ行転呼を起こしたため、早くから「しをる」と表記されたものか ) - ① 草木などが自身の重みや他の力などによってたわむ。また、生気を失ってぐったりする。
- [初出の実例]「言繁み相ひ問はなくに梅の花雪に之乎礼(シヲレ)てうつろはむかも」(出典:万葉集(8C後)一九・四二八二)
- ② 悲しみなどのために気を落とす。しょんぼりする。
- [初出の実例]「すくよかなる折もなく、しほれ給へるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)
- ③ ⇒しおる(霑)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 