落っこちる(読み)オッコチル

デジタル大辞泉 「落っこちる」の意味・読み・例文・類語

おっこ・ちる【落っこちる】

[動タ上一]
関東地方で「落ちる」をいう語。「屋根から―・ちた」「試験に―・ちる」
恋に落ちる。れる。
「女ニ―・チタ」〈和英語林集成
[類語]落ちる落ち入る落ち込む下がる沈む下降する降下する沈下する低下する低落する下落する落下する落馬する落輪する脱輪する墜落する失墜する滑落する転落する崩落する滑り落ちる転げ落ちる崩れ落ちる零れ落ちる零れる

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精選版 日本国語大辞典 「落っこちる」の意味・読み・例文・類語

おっこ・ちる【落】

  1. 〘 自動詞 タ行上一 〙
  2. ( 関東地方の方言で、現在は主として口頭語に用いられる ) =おちる(落)
    1. [初出の実例]「鉄醤堀(おはぐろぼり)へおっこちて、〈略〉まっ黒にそまったそうだ」(出典洒落本・遊僊窟烟の花(1802か)三)
  3. 恋におちいる。惚れる。
    1. [初出の実例]「此身(おいら)好漢(いいをとこ)だと墜落(オッコ)ちて貰ふけれども」(出典:人情本・梅之春(1838‐39)三)

落っこちるの補助注記

連用形が促音便になることがある。森鴎外身上話」の「かちゃっと云って砂の上におっこってぴかぴか光ってゐますの」など。

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