最新 地学事典 「葉銅鉱」の解説
ようどうこう
葉銅鉱
chalcophyllite
化学組成Cu9Al(AsO4)2(SO4)1.5(OH)12・18H2Oの鉱物。雲母銅鉱とも。三方晶系,空間群
執筆者:坂巻 幸雄・中井 泉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
chalcophyllite
化学組成Cu9Al(AsO4)2(SO4)1.5(OH)12・18H2Oの鉱物。雲母銅鉱とも。三方晶系,空間群
執筆者:坂巻 幸雄・中井 泉
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少量のアルミニウムを含む銅の含水塩基性硫酸塩砒(ひ)酸塩鉱物。銅の初生鉱物を伴わないので、その二次鉱物を原鉱物とする次生鉱物という見解が多い。自形は六角板状。底面が発達していると、その上に正三角形を描く条線が出る。各種銅鉱床の酸化帯に他の銅の二次鉱物とともに産するが、それらの成分中重金属は鉄のみのことが多く、亜鉛や鉛の二次鉱物はほとんど伴わない。日本では山口県美祢(みね)郡美東(みとう)町(現、美祢市美東町)長登(ながのぼり)鉱山(閉山)や栃木県塩谷(しおや)郡塩谷町日光鉱山(閉山)などから産出が報告されている。
共存鉱物は、藍銅鉱(らんどうこう)、くじゃく石、ブロシャン銅鉱、赤銅鉱、珪(けい)くじゃく石、斜開銅鉱、毒鉄鉱など。同定は一方向に平行な完全な劈開(へきかい)、六角板状の自形による。劈開片を軽くたたくと、三方晶系の対称に従い、三方向の劈開に沿って直線的に割れる。命名はギリシア語の銅と葉片状の外観を意味する語の合成による。
[加藤 昭 2018年10月19日]
葉銅鉱
英名 chalcophyllite
化学式 Cu18Al2[(OH)24|(SO4)3|(AsO4)4]・36H2O
少量成分 P, Si
結晶系 三方
硬度 2
比重 2.68
色 エメラルド緑、草緑、帯青緑
光沢 ガラス~亜金剛。結晶の透明度が高いと劈開面上では真珠
条痕 淡緑~淡帯青緑
劈開 一方向に完全。三方向に明白
(「劈開」の項目を参照)
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