出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
本の表紙裏にはりつける小紙片で,所蔵者の好む図案をほどこし,所蔵者名のほか,書物に関する標語などを印刷したもの。まれに皮片を用いることもある。ラテン語のエクス・リブリスex librisは〈だれそれの蔵書から〉の意。英米では,〈ブックプレートbookplate〉ともいい,最近日本では単に〈書票〉という場合もある。15世紀の中期,ヨーロッパではじめて用いられたが,東洋でもそれとは関係なしに,17世紀ころから蔵書印の一種として使用された。蔵書票には活版刷りのものもあるが,多くは趣味を兼ねた銅版,鋼版,木版(板目,木口),石版,凸版,浮出印刷,ステンシルなど,いろいろの版式を用い,すぐれた図案を配したものが多い。
→蔵書印
執筆者:庄司 浅水
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
図書の所蔵者を明示するために、図書の見返しなどに貼(は)るラベル。エクス・リブリスex libris(ラテン語、「~の蔵書から」の意)ともいう。所蔵者名は、図柄のなかにはっきりと示されていることもあるし、図柄と標語で暗示したりすることもあるが、いずれにしても銅版、木版、石版などで趣味を凝らして刷られている。そのほか、大学図書館が図書の寄贈者に対して感謝の気持ちを表すために貼るラベルも一種の蔵書票である。ヨーロッパでは15世紀中ごろ以来の習慣であるが、日本では蔵書印ほど一般的ではない。
[高野 彰]
『寿岳文章著『書物の共和国』(『寿岳文章・しづ著作集6』1970・春秋社)』▽『樋田直人著『蔵書票の美』(1986・小学館)』
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