デジタル大辞泉 「術無い」の意味・読み・例文・類語 じゅつ‐な・い【術無い】 [形][文]じゅつな・し[ク]施すすべがない。また、どうしようもなく、せつない。「金策に追われ―・く家を処分する」「―・イ目ニアッタ」〈和英語林集成〉[派生]じゅつながる[動ラ五]じゅつなげ[形動]じゅつなさ[名][類語]せんかたない・どうしようもない・悶悶もんもん・やりきれない・心ここにあらず・心を奪う・胸むな苦しい・息苦しい・重苦しい・苦痛・遣やる瀬無い・憂さ・憂い・不如意・堅苦しい・気詰まり・忍びない・エキセントリック・逆上のぼせる・アブノーマル・常軌を逸する・乱心・取り憑つく・辛酸をなめる・心を痛める・艱難かんなん・思い煩う 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「術無い」の意味・読み・例文・類語 じゅつ‐な・い【術無】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]じゅつな・し 〘 形容詞ク活用 〙 工夫したり対処したりする方法がない。なすすべがない。また、苦しみや悩みごとがあってどうしようもないほど苦しい。ずちなし。ずつない。[初出の実例]「貴賤僧侶更不レ嫌二尼衆一、無レ術候事也」(出典:貴嶺問答(1185‐90頃)四月四日)「重荷をになうたやうにじゅつない恋をして」(出典:古今集遠鏡(1793)六)術無いの派生語じゅつな‐が・る〘 自動詞 ラ行四段活用 〙術無いの派生語じゅつな‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙術無いの派生語じゅつな‐さ〘 名詞 〙術無いの派生語じゅつな‐み〘 名詞 〙 すべ‐な・い【術無】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]すべな・し 〘 形容詞ク活用 〙 なすべき方法がなくてせつない。どうしてよいかわからず、苦しい。術(ずち)なし。[初出の実例]「かくばかり 須部奈伎(スベナキ)ものか 世間(よのなか)の道」(出典:万葉集(8C後)五・八九二)術無いの派生語すべな‐が・る〘 自動詞 ラ行四段活用 〙術無いの派生語すべな‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙術無いの派生語すべな‐さ〘 名詞 〙 ずつ‐な・い【術無】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]ずつな・し 〘 形容詞ク活用 〙 工夫したり対処したりする方法がない。どうしたらよいかわからなくて困る。また、苦しみや悩みごとがあってせつない。どうにもやりきれない。じゅつない。ずちなし。[初出の実例]「すべてすつなういまはかうにこそとおぼしつるに」(出典:栄花物語(1028‐92頃)初花)術無いの派生語ずつな‐が・る〘 自動詞 ラ行四段活用 〙術無いの派生語ずつな‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙術無いの派生語ずつな‐さ〘 名詞 〙 じつ‐な・い【術無】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]じつな・し 〘 形容詞ク活用 〙 「じゅつない(術無)」の変化した語。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例