デジタル大辞泉 「遣る瀬無い」の意味・読み・例文・類語 やるせ‐な・い【▽遣る瀬無い】 [形][文]やるせな・し[ク]1 思いを晴らすすべがない。せつない。「恋を失った―・い思い」2 施すすべがない。どうしようもない。「様子が早う聞きたいとすがり責むるぞ―・き」〈浄・八百屋お七〉3 気持ちに余裕がない。「何彼につけて、気に―・く」〈浮・一代女・四〉[派生]やるせなげ[形動]やるせなさ[名][類語]びんびん・切切せつせつ・痛切・切実・深刻・ひしひし・つくづく・しみじみ・じいん・心から・切せつ・苦しい・辛い・切ない・たまらない・やり切れない・憂うい・耐えがたい・しんどい・苦痛である・悲しい・物悲しい・うら悲しい・痛ましい・哀れ・哀切・悲愴ひそう・悲痛・悲傷・沈痛・もの憂い・断腸の思い・胸を痛める・胸が痛む・胸が塞がる・忍び難い・忍びない・見るに忍びない・見るに堪えない・けだるい・アンニュイ・胸が裂ける・胸が張り裂ける・胸がつかえる・胸が潰れる・胸がつまる・気を揉む・重苦しい・滅入る・気遣わしい・塞ぐ・塞ぎ込む・消沈・しょげる・しょげ返る・沈む・憂鬱・憂愁・沈鬱・メランコリー・鬱・気鬱・気塞ぎ・鬱鬱・陰鬱・暗鬱・鬱屈・鬱結・鬱気うっき・鬱悶うつもん・鬱積・抑鬱・憂さ・鬱陶しい・悶悶もんもん・物寂しい・さびしい・さみしい・心うら寂しい・心こころ寂しい・侘わびしい・人恋しい・孤愁・人懐かしい・物恋しい・小寂しい・哀感・寂寥せきりょう・寂寞せきばく・寂寞じゃくまく・索漠・落莫らくばく・蕭然しょうぜん・蕭蕭しょうしょう・蕭条しょうじょう・蕭殺しょうさつ・寥寥りょうりょう・徒然つれづれ・徒然とぜん・すがれる・うらぶれる・寂れる・たそがれ・萎靡いび・愁い・さむざむ・センチメンタル・落日・廃れる・しんみり・むせぶ・哀愁・悲愁・衰勢・物哀れ・落ちぶれる・物思わしい・衰退・衰残・諦観・春愁・幽愁・秋風索漠・愁思・秋思・愁然・衰亡・孤独・盛者必衰 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「遣る瀬無い」の意味・読み・例文・類語 やるせ‐な・い【遣瀬無】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]やるせな・し 〘 形容詞ク活用 〙① 心中の思いを晴らす場・方法・対象がない。(イ) 思いを晴らすことができず、つらくせつない。もの悲しい気持である。やるかたない。[初出の実例]「愁が胸中にみちみちてやるせなきままに」(出典:三体詩素隠抄(1622)一)(ロ) 気苦労が多い。気持のゆとりがない。[初出の実例]「末々の物入、年中のやりとり、鰤も丹後の一番、さし鯖も能登のすぐれ物を調へ、何角(なにか)に付て気にやるせなく」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)四)② 施すべき手段・方法がない。どうしようもない。[初出の実例]「芝居興行の立札、所には珍敷(めづらしく)、見る人やる瀬(セ)なく立塞がり、海道ふさげて人をとをさず」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)二)遣る瀬無いの派生語やるせな‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙遣る瀬無いの派生語やるせな‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by