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解由状 げゆじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

解由状
げゆじょう

日本の律令時代公文書の一形式。国司など内外の官吏が任期を終え交代する際,前任者の任期中の事務取扱いに懈怠のない旨を記して,新任者が前任者に渡した引継ぎ文書。

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デジタル大辞泉の解説

げゆ‐じょう〔‐ジヤウ〕【解由状】

解由の完了を証する文書。新任者から前任者に渡され、前任者はこれを上司に提出して任務を終了した。国司のそれは特に重視された。

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百科事典マイペディアの解説

解由状【げゆじょう】

古代官吏の交代の際,新任者が前任者との間の交代事務を完了した旨を記して発給した公文。前任者はこれを太政(だいじょう)官に提出して,次の官職に就くことができた。4世紀にはみえ,当初財政監察の意図から国司交代時のみに発給され,のち国司の監察強化のために解由状を監察する勘解由使(かげゆし)も設置された。
→関連項目上野国交替実録帳

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世界大百科事典 第2版の解説

げゆじょう【解由状】

日本古代において,官吏の交替の際,新任者が前任者との間の交替事務を完了した旨を記して発給する公文。前任者は一定期日内にこれを太政官に提出しなければならず,また解由状を得られなければ次の官職につくことができなかった。解由状がいつごろより行われたかは不明であるが,遅くとも731年(天平3)まではさかのぼる。当初はおもに財政監察の意図から国司の交替時にのみ発給されていたが,厳密には守られていなかった。平安時代に入り,租税制度が弛緩して国家財政が悪化しはじめるとともに,現地での租税徴収責任者である国司に対する監察強化の一環として解由制度の励行が強調され,解由状の監察を目的とする勘解由使(かげゆし)が太政官の内局として設置された。

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大辞林 第三版の解説

げゆじょう【解由状】

奈良・平安時代、内官・外官が任期満了で交代するとき、後任者が前任者に渡す文書。前任者の公務が滞っていないことを証明する事務引き継ぎ文書で、国司交代の際の解由状が重要視された。解由。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

解由状
げゆじょう

史料上では単に解由とも記される。奈良・平安時代に官吏が交替する際、新任者が前任者に交付する事務引き継ぎの終わったことを示す証明書。とくに国司(こくし)の場合が有名で、120日以内に解由状が新任国司から前任者に渡され、これが太政官(だいじょうかん)に上申されて承認を受けることで交替が完了した。解由状のない前任国司は帰京を厳禁され、手続が完了しないと次に任用されないことになっていた。そのため新任者と前任者との間で争いが起きたときは両者の間で引き継ぎ未終了の旨を記した「不与(ふよ)解由状」が作成された。この制度では、国司のなかに、解由状を得られぬまま任期終了後も地方にとどまり百姓に乱妨(らんぼう)を働く者がいたので、842年(承和9)に、解由状のない国司の入京がいったん許されたが、6年後ふたたび禁じられた。なお、1025年(万寿2)には、着任する以前に、前任者に「白紙の解由」状を渡した国司の例があるが、詳しい事情は不明である。[川島茂裕]
『阿部猛著『摂関政治』(教育社歴史新書)』

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世界大百科事典内の解由状の言及

【勘解由使】より

…〈とくるよしかんがふるつかさ〉ともいう。8世紀後半以降,地方行政の弛緩が目だちはじめ,国司に対する監督が強化されたが,その一環として,国司交替の際に前任者が交替完了の証明のため発給して後任者に与える解由状(げゆじよう)の制度の強化がはかられた。それにともなう事務処理および解由状の勘査を行うために設置されたのが勘解由使である。…

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