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上野国交替実録帳 こうずけのくにこうたいじつろくちょう

百科事典マイペディアの解説

上野国交替実録帳【こうずけのくにこうたいじつろくちょう】

上野国における国司(こくし)交替の際の公文(くもん)の草案。1030年頃のものと推定される。当時の上野国の財政状態の破綻や官舎・寺社などの破損状態が記され,その責任の所在について新国司と旧国司の主張がともに記載されていることから,文書の名称は不与解由状(ふよげゆじょう)とするのが正しい。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうずけのくにこうたいじつろくちょう【上野国交替実録帳】

上野国における国司交替の際の公文の草案で,1030年(長元3)ころのものと推定される。国司管轄下の官物・官舎・社寺などの欠失や破損の状態を列記し,その責任の所在について新旧国司双方の主張を記載しており,文書の名称としては不与解由(げゆ)状とするのが正しい。九条家本《延喜式》(東京国立博物館所蔵)の紙背に,多数の断簡に分かれて存在する。《平安遺文》所収。解由状【吉岡 真之】

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世界大百科事典内の上野国交替実録帳の言及

【郡家】より

…郡領(大領・少領),主政・主帳からなる郡司が,案主・税長・鎰取(かぎとり)などの郡雑任を従えて勤務し,郡の徴税と勧農などの行政と司法に当たり,また国府や郡家間の連絡のために伝馬がおかれた。8~9世紀の郡家の構成を知る史料は少なく,律令国家の衰退した11世紀中ごろの《上野国交替実録帳》がまとまった史料として有名。それによれば,郡家は,郡庁,館,厨家(くりや),正倉の四つの部分から構成される。…

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