(読み)セツ

デジタル大辞泉 「設」の意味・読み・例文・類語

せつ【設】[漢字項目]

[音]セツ(漢) [訓]もうける
学習漢字]5年
物を備えつける。組織などを作る。「設置設備設立架設開設建設公設施設常設新設創設増設敷設
前もって条件などを定める。「設計設定設問
[名のり]おき・のぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「設」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] セツ
[字訓] もうける・つらねる・おく

[説文解字]

[字形] 会意
言+殳(しゆ)。〔説文〕三上に「施陳するなり」と礼器などを陳設する意とし、「言に從ひ、殳に從ふ。殳は人をふなり」とする。殳は羽(うすい)(羽で作った呪飾)をもつ形で、誓約や祈を示す言に、その呪飾をそえる意とみられ、祭祀の場を設定することを示す字であろう。〔詩、大雅、行〕「を肆(つら)ね席を設く」のように用いる。のち設色・設心・設言など、すべてことを用意することをいう。

[訓義]
1. もうける、ならべる、つらねる、おく、ほどこす、こしらえる。すべて神事に関する設営のことをいう。
2. うたげする、ごちそう。
3. 大きい、あわせる。
4. 仮設、もし、たとい、かりに。

[古辞書の訓]
名義抄〕設 マウク・タトヒ・ヲサム・モシ・シク・マヌガル 〔字鏡集〕設 ヲサム・ホドコス・カナフ・タトヒ・ノブ・マヌガル・ユルス・マウク・アフ・オク・シク・モシ

[語系]
設sjiat、施sjiaiは声義近く、施に施設・施陳の意がある。殳・zjioは同声。(しゆ)は鳥の短尾、をもつ形は殳、それを呪飾として用いるのが設、神事について設営することをいう。

[熟語]
設以・設為・設・設科・設官設疑・設教・設刑・設計・設険・設言設弧設詐・設斎設施・設若設如・設・設色・設心設穽・設・設席設饌・設題・設置・設・設帳・設難・設版・設備設覆・設伏・設法設謀・設問設容設慮
[下接語]
仮設・佳設・架設・開設・既設・鬼設・急設・虚設・供設・建設・公設・私設・施設・従設・常設・新設・創設・造設・増設・拓設・張設・陳設・設・付設・布設・敷設・併設・舗設・方設・法設・埋設

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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