諫(漢字)

普及版 字通 「諫(漢字)」の読み・字形・画数・意味


16画

(異体字)
24画

[字音] カン・ラン
[字訓] いさめる・ただす

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は柬(かん)。〔説文〕三上に「証(ただ)すなり」とあり、前条に「証は諫むるなり」とあって互訓。〔詩、大雅、民労〕「王、女(なんぢ)を玉にせんと欲す 是(ここ)を用(もつ)て大いに諫む」など、〔詩〕にも多くみえる。周初の〔大盂鼎(だいうてい)〕に「夕に入りて(いさ)む」とあり、その字形は門中に東を加えた形に従う。柬の初形は東で(ふくろ)の形。門は門。門に贖物を収めたを供えて祈る意で、もと自らの罪を謝することであったらしい。のち戒勅する意となり、〔番生(ばんせいき)〕に「用(もつ)て四方を諫(ただ)し、きを柔(やす)んじ(ちか)きを能(をさ)む」のようにいう。のち人の誤りを諫正する意となった。

[訓義]
1. 自らの罪をいましめる。
2. 人をいさめただす、直言する、とめる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕諫 曾志留(そしる)〔名義抄〕諫 イサム・イサフ・イサメゴト・ノブ・アラソフ・タダス・ハル・イマシム・カザル・ハカリゴト

[熟語]
諫過諫誨諫勧諫議・諫言諫鼓・諫死諫止・諫書・諫職諫臣・諫正・諫説・諫諫争諫諍諫喩
[下接語]
往諫・勧諫規諫・幾諫・譎諫・泣諫・匡諫・強諫・教諫・極諫・苦諫・啓諫・功諫・好諫・死諫・至諫・受諫・従諫・書諫・誦諫・進諫・箴諫・正諫・誠諫・切諫・善諫・致諫・忠諫・直諫・通諫・杜諫・入諫・納諫・犯諫・微諫・筆諫・表諫・風諫・謗諫・面諫・諫・容諫・累諫・礼諫

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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