(読み)えら

精選版 日本国語大辞典 「豪」の意味・読み・例文・類語

えら【豪】

(形容詞「えらい」の語幹から)
[1] 〘名〙 (形動) すぐれていること。はなはだしいこと。えらいこと。
浄瑠璃蘭奢待新田系図(1765)一「偖(さて)も咲いたり、えらぢゃえらぢゃ」
[2] 〘副〙 程度のはなはだしい意を表わす。大変。ひどく。えらく。
※浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)八「褒美の金を、ゑら沢山に下ださるる」
[3] 〘接頭〙 ひととおりでない、たいそう、ごく、などの意で、「えらあつ(豪厚)」「えらいかり(豪怒)」「えらくび(豪首)」などと熟して用いる。
洒落本・十界和尚話(1798)一「今相合橋(あいあいばし)のうへでやか松にあふたが、ゑらとちりあひさつ」

ごう ガウ【豪】

ごうしゅう(豪州)(一)」の略。

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デジタル大辞泉 「豪」の意味・読み・例文・類語

ごう【豪】[漢字項目]

常用漢字] [音]ゴウガウ)(呉) [訓]つよい
すぐれて力強い。勢いが盛ん。「豪快豪傑豪族豪放豪勇
能力・財力などがぬきん出た人。「強豪剣豪酒豪土豪富豪文豪
並み外れている。大いに。「豪雨豪華豪語豪奢ごうしゃ豪雪豪遊
オーストラリア。「豪州日豪
[名のり]かた・かつ・すぐる・たけ・たけし・つよ・つよし・とし・ひで
難読豪物えらぶつ豪猪やまあらし

えら【豪】

《形容詞「えら(偉)い」の語幹から》
はなはだしいこと。すぐれていること。
「こちとらが夕べの働き、―ぢゃぞえ」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記
名詞・形容詞語幹の上に付き接頭語的に用いて、たいそうな、ひと通りでない、の意を表す。
「尚さんは―怒りの、―癇癪かんしゃくぢゃぞえ」〈伎・飛馬始〉

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動植物名よみかた辞典 普及版 「豪」の解説

豪 (ヤマアラシ)

動物。ヤマアラシ類の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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