精選版 日本国語大辞典 「貞観政要」の意味・読み・例文・類語
じょうがんせいよう ヂャウグヮンセイエウ【貞観政要】
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中国、唐の太宗と魏徴(ぎちょう)・房玄齢(ぼうげんれい)ら群臣との政治上の議論を、君道、政体、任賢、求諫(きゅうかん)などの40編に分類、編集した書。10巻。唐の呉兢撰(ごきょうせん)。名君といわれる太宗李世民(りせいみん)は、国内の安定と民力の回復に力を注ぎ、貞観の治とよばれる太平の時代を生み出したが、好んで諫言(かんげん)に耳を傾け、専横に陥るのを防いだ。本書は、武韋(ぶい)の禍(か)の混乱を経験した中宗・玄宗の時代に、太宗の治政を鑑(かがみ)とする意図でつくられた。一説では、最初に中宗に上進した初進本がつくられ、ついで開元年間(713~741)の初めに、改編して玄宗に上進され、世に公にされた再進本がつくられた。以後、旧時代の為政者の教科書として、中国、朝鮮、日本で広く読まれた。通行本は、元末に戈直(かちょく)が校訂して注を施し、宋(そう)代知識人の本書に対する評論を集めた集論本であるが、誤脱が多く、編章も原本の順序とは相違があるといわれる。原田種成(たねしげ)は日本に伝わる唐鈔(とうしょう)本系統の写本などを基にして『貞観政要定本』(1962)をつくり、戈直本の誤りを正した。
[金子修一]
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