(読み)チン

デジタル大辞泉 「賃」の意味・読み・例文・類語

ちん【賃】[漢字項目]

[音]チン(慣)
学習漢字]6年
労働や物の提供に対して支払う金銭報酬代価。「賃金賃貸運賃工賃駄賃家賃労賃
[名のり]かぬ・とう

ちん【賃】

人や物を使用した代価として支払う金銭。また、働いた報酬として得る金銭。「借り」「手間

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精選版 日本国語大辞典 「賃」の意味・読み・例文・類語

ちん【賃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人または物を使用して支払う金銭。使用料。また、働いて得る報酬。賃銀。「塗り賃」「借り賃」など。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「や子ふきに惣のや子なわゆゐ申付之、賃七升にて来」(出典多聞院日記‐天正九年(1581)四月四日)
  3. 駄賃。特に、児童がおとなにいいつけられた用を足して、もらう金や食べ物。
    1. [初出の実例]「孫の手がいうてゐる。わしには根からちんくれぬ」(出典:諸道具寄合ばなし(1830‐44))
  4. 奈良・平安時代初期、諸国の口分田を班給した残りの公田乗田)を農民に貸し付け、春の耕種前に収取する小作料。〔令義解(833)〕

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普及版 字通 「賃」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] チン・ジン(ヂン)
[字訓] やとう・かりる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は任(じん)。〔説文六下に「庸(やと)ふなり」、〔玉〕に「借傭するなり」とあり、賃金を払って人を雇傭することをいう。チンは慣用音

[訓義]
1. やとう、やとわれる、やとい料、賃金。
2. かりる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕賃 毛乃々加比(もののかひ) 〔名義抄〕賃 ツグノフ・ヤトフ

[熟語]
賃金賃作賃書賃舂賃銭賃宅賃舗賃房賃傭
[下接語]
運賃・借賃・租賃・駄賃・僕賃・傭賃

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