赤報隊(読み)セキホウタイ

百科事典マイペディアの解説

赤報隊【せきほうたい】

草莽(そうもう)隊の一つ。隊長は相楽(さがら)総三で,公卿の綾小路俊実(としざね),滋野井公寿(きんひさ)をいただき同志約300人とともに1868年2月近江(おうみ)愛知川(えちがわ)で組織。指導部は浪人・学者・医者など,一般隊士は農民。新政府東山道軍の先鋒(せんぽう)をつとめ,旧幕領に対して年貢半減を宣伝,隊の周辺には世直しの動きが生まれるが,新政府により〈偽(にせ)官軍〉とされ,同年3月信州下諏訪で壊滅。
→関連項目偽官軍

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世界大百科事典 第2版の解説

せきほうたい【赤報隊】

1868年(明治1)1月,鳥羽・伏見の戦に勝利した討幕側が組織した官軍先鋒隊の一つ。綾小路俊実・滋野井公寿の2卿を擁立し,京都の処士と元新撰組脱隊士,岩倉具視内意を受けて来た近江水口藩士,西郷隆盛の指令を受けて加わった相楽(さがら)総三とその同志,などが寄り集まって近江松尾山で結成した。元新撰組隊士鈴木三樹三郎,水口藩士油川錬三郎とともに隊長となった相楽は,新政府に建白をして年貢半減令布告のことをひき出し,その後は新政と年貢半減令をともに布告しながら進軍した。

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大辞林 第三版の解説

せきほうたい【赤報隊】

戊辰戦争時の官軍先鋒隊の一。三隊編制で、一番隊は相楽さがら総三を隊長とし、年貢半減を布告しつつ中山道を東進したが、総督府から偽官軍とされ、1868年三月、相楽らは信濃国下諏訪で斬られた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

赤報隊
せきほうたい

戊辰(ぼしん)戦争期の官軍先鋒(せんぽう)隊の一つ。1868年(慶応4)1月に西郷隆盛(たかもり)や岩倉具視(ともみ)の指令を受けた草莽(そうもう)が、綾小路俊実(あやのこうじとしざね)、滋野井公寿(しげのいきんひさ)二卿(きょう)を擁して近江(おうみ)松尾山にて結成した。三隊編成をとり、一番隊は相楽総三(さがらそうぞう)とその同志、二番隊は元新選組脱隊士、三番隊は近江(おうみ)水口(みなくち)藩士を中心として編成。東海道鎮撫使(ちんぶし)付属を命ぜられ、年貢半減を布告しつつ進軍したが、新政府の政策転換のために京都へ呼び戻された。しかし相楽の隊だけは、独自の情勢判断から東山道(とうさんどう)の碓氷(うすい)峠攻略を目ざして進軍を続けた。総督府は農民層を多く編成したこの隊が、民衆と結ぶことを恐れて弾圧し、相楽らは3月に「偽(にせ)官軍」の名の下に信濃(しなの)国下諏訪(しもすわ)にて処刑された。[高木俊輔]

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