赤目(読み)アカメ

デジタル大辞泉 「赤目」の意味・読み・例文・類語

あか‐め【赤目/赤眼】

疲れ・病気などのため、赤く充血した目。
虹彩こうさいの色素が少なくて、眼底の血の色が透けて赤く見える目。白ウサギの目など。
フラッシュを使って撮影した写真で、瞳が赤く写ること。また、そのように赤く写った瞳。暗がりで大きく開いた瞳孔を通って、網膜にある毛細血管に強い光が届くために起こる。赤目現象。赤目効果。→赤目軽減機能
あかんべい」に同じ。
スズキ目アカメ科の汽水魚。全長約1メートル。体は側扁し、銀白色で目は赤い。食用
ヒガイ(鰉)の別名。
メナダの別名。

あか‐べ【赤目】

あかんべい」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「赤目」の意味・読み・例文・類語

あか‐め【赤目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] 赤い目。
    1. 疲れや病気などのため、結膜が充血して赤くなった目。ただれ目。
      1. [初出の実例]「塩からリンチで赤目にされた磯野は」(出典:ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉四)
    2. 眼球の虹彩(こうさい)および脈絡膜(みゃくらくまく)の色素の欠乏欠損によって眼底の血液が透けて赤くみえる目。白うさぎ、白ねずみ等、またアルビノの動物の目に見られる。
      1. [初出の実例]「兎の如きは赤眼(アカメ)の雄を賞し」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)
    3. あかんべい
    4. 両眼血筋を現わすこと。また、その血走った目。怒ってにらみつけた目にいう。→赤目釣る
      1. [初出の実例]「此処の人形は眼玉が盛んに活躍する、〈略〉赤眼を出したり青眼を吊ったりする」(出典:蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉一一)
  3. [ 二 ] 魚。
    1. アカメ科の海魚。体長約一メートル。体は青黒色で下方が淡く、眼の瞳孔が赤いのでこの名がある。頭部と体側に黒斑がある。体高が高く強く側扁する。吻(ふん)はとがり、口は大きい。日本特産種で和歌山県、高知県、宮崎県の汽水域を中心とした沿岸にすみ、幼魚は高知県四万十川、宮崎県大淀川に入る。肉食魚。釣魚で若魚は美味だが、生息数が非常に少ない。
    2. 魚「めなだ(目奈陀)」の異名。眼の虹彩の部分が黄赤色を呈しているので、白色を呈するボラに対していう。
      1. [初出の実例]「わが浦人は、世々の国王へ、供御(くご)の赤目魚(アカメ)を献(まゐ)らしたるに」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)残)
    3. 魚「ひがい(鰉)」の異名。産卵期の雄は特に虹彩の部分が赤くなる。
    4. 漢名「鱒」に当て、マスの異名とするが誤訳か。漢名の鱒は日本のマスではなく、眼球の虹彩の部分がやや赤みを帯びるコイ科の魚カワアカメをさす。《 季語・春 》〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

あか‐べ【赤目】

  1. 〘 名詞 〙あかんべい
    1. [初出の実例]「眼のふちがあかべをしたやうにただれてゐるのが」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉一)

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「赤目」の解説

赤目

黒目の底にある血管がストロボ撮影で赤く写ること。目の色素的には、日本人より欧米人のほうが赤目になりやすい。赤目を避けるには、フラッシュを上方に向けて直接照射しないように撮影すればよい。

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デジタル大辞泉プラス 「赤目」の解説

赤目

斎藤憐による戯曲。初演は劇団自由劇場(1967年)。1969年、第14回「新劇」岸田戯曲賞(のちの岸田国士戯曲賞)の候補作品となる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「赤目」の解説

赤目 (アカメ)

学名:Lates calcarifer
動物。アカメ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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