(読み)カカト

  • ×踵
  • あくと
  • きびす
  • くびす
  • くびひす
  • しょう
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

足の裏の後部、足首の下にあたる部分。くびす。きびす。「を上げる」
靴など、履き物の後部。「がすり減る」「を踏んで履く」
かかと。くびす。
履物の、かかとにあたる部分。
「沓(くつ)の―を、刀にて切りたるやうに」〈宇治拾遺・二〉
足の後部かかと。きびす。
[音]ショウ(漢) []かかと くびす きびす
かかと。「接踵旋踵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

あぐととも
かかと。くびす。 -のあかぎれ/滑稽本・膝栗毛 4
足の裏の後ろの部分。中心体は踵骨しようこつ。この部位の皮膚は全身中で最も厚く固い。きびす。
履物の底の後ろの部分。 -の高い靴
(「かかとを踏む」の形で)前に行く人のすぐあとを追うようにして進むこと。 山嵐の-をふんであとからすぐ現場へ馳けつけた/坊っちゃん 漱石
かかと。くびす。 主に西日本での言い方
履物の、かかとにあたる部分。 沓の-に、あしの皮をとり加へて/宇治拾遺 2
[句項目] 踵を返す 踵を接する
足の裏の後ろの部分。かかと。きびす。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「あぐと」とも) かかと。くびす。あくつ。
※名語記(1275)八「馬の足のあくと如何、答あしくほとろあしくほたるの反歟」
〘名〙 (「かがと」とも)
① 足の裏の後部。踵骨(しょうこつ)と、それをおおう厚い丈夫な皮膚がある。くびす。きびす。
※書言字考節用集(1717)五「踵 カカト」
※西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六「そんなものはござらねへがうらがかかとの皮じゃアどうだんべイ」
② (かかとのように厚いの意から) 面(つら)の皮が厚いこと。ずうずうしいこと。あつかましいこと。
※歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)五立「イヤ、余っ程皮の厚い飛んだ踵(カカト)だ」
③ 履物の裏の後部。また、履物の後部。ヒール。
※今川大双紙(15C前)馬に付て式法之事「主人に乗り沓めさすべき事〈略〉其後右の手にては、沓のかかとをおさへべし」
[語誌]カカトは近世に入って東国系の語として文献に登場する。関西ではキビス。
〘名〙
① かかと。くびす。きひひす。
※大智度論天安二年点(858)「足跟(キヒス)広く具足して満ち」
※虎明本狂言・丼礑(室町末‐近世初)「かかる者はおとがいをきられ、にぐる者はきびすをきらるるものもあり」
② はきもので、かかとが当たる部分。
※宇治拾遺(1221頃)二「ひきとどめんとて、手をさしやりたりけるに、〈略〉片足すこしさがりたりけるきびすを、沓加へながらとらへたりければ」
[語誌]上代のクヒビス(ないしクビヒス)がクビスやキヒヒスなどの形を経てキビスに変化した。中古以降クビスと並んで用いられるが、クビスが規範的な形、キビスが日常的な形であったらしい。→くびひす
〘名〙 足の裏の後部の地につく部分。かかと。きびす。くびひす。
※正倉院文書‐天平一二年(740)越前国江沼郡山背郷計帳「弟江沼臣族堅牛 年参拾陸 正丁 右足久比須疵」
※曾我物語(南北朝頃)四「御前の舞人は雞婁(けいろう)をうって舞行のくびすをそばたつ」
〘名〙 =くびす(踵)
※書紀(720)仁徳六五年(前田本訓)「其れ膝(ひさ)有りて膕踵(久比婢須)無し」
[語誌]→「きびす」の語誌

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