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車骨鉱 しゃこつこうbournonite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

車骨鉱
しゃこつこう
bournonite

CuPbSbS3斜方晶系の鉱物。ヒ素 As がアンチモン Sb を交代して Sb:As=4:1 のものがある。硬度 2.5~3,比重 5.83。金属光沢,暗灰色,不透明,しばしば双晶をなし歯車状をなす。中温の熱水性の鉛,亜鉛床に産する。ブールノナイトの名は,フランスの鉱物学者 J.ブールノン (1751~1825) に由来する。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃこつこう【車骨鉱 bournonite】

化学式PbCuSbS3の鉱物。斜方晶系で形態は(001)の板状または柱状。しばしば(110)を双晶面とする反復双晶の結果,十字形を呈し,車の輻(や)に似ていることからこの名がある。ふつうは粒状ないし緻密な塊状として産す。割れ口は貝殻状。モース硬度3,比重5.7~5.9。鋼灰~鉛灰から鉄黒色,金属光沢,不透明。しかし赤外線に対しほぼ透明。ウルツ鉱ZnSと関係した結晶構造をもち,CuS4四面体とSbS3三角錐のつくる層の間隙にPbが入っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

車骨鉱
しゃこつこう
bournonite

硫塩鉱物の一種。中ないし低温熱水鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)中に産し、比較的晩期生成の産物。自形は斜方短柱状、しばしば断面が十文字形の双晶を形成する。共存鉱物が変化に富むことでも知られる。閃(せん)亜鉛鉱、方鉛鉱、黄銅鉱、黄鉄鉱、安四面銅鉱、硫砒鉄鉱など。日本においては、埼玉県秩父(ちちぶ)鉱山、石川県金沢市倉谷鉱山のものが有名である。双晶した個体の断面が車輪のスポーク(車骨)に似ているということで命名されたドイツ語のRdelerzの訳がそのまま鉱物名となった。[加藤 昭]

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