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過失相殺 かしつそうさい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

過失相殺
かしつそうさい

債務不履行または不法行為に基づく損害賠償を請求する際に,請求者の側にも過失があったときに裁判所がその過失を考慮して賠償額を減額すること (民法 418,722条2項) 。さらに債務不履行の場合は賠償額の減額だけでなく,損害賠償責任そのものについても考慮されるが,不法行為の場合はその点は考慮されない。

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デジタル大辞泉の解説

かしつ‐そうさい〔クワシツサウサイ〕【過失相殺】

債務不履行または不法行為によって損害賠償責任が発生したとき、損害を受けた者(債権者・被害者)の側にも過失があった場合、裁判所損害賠償の金額を定める際に、この過失を考慮して減額すること。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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損害保険用語集の解説

過失相殺

損害賠償額を算出する場合に、被害者にも過失がある場合、社会通念上公平の見地から、被害者の過失部分を加害者の負担すべき損害賠償額から差し引くこと(過失相殺)をいいます。(民法722条第2項)。

出典|自動車保険・医療保険のソニー損保
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保険基礎用語集の解説

過失相殺

損害の発生、拡大について被害者側にも過失がある場合に、当事者間における損害額の公平負担の見地から、損害賠償額を決定する際に被害者側の過失の程度に応じ、過失割合相当額が損害額から控除されることです。(民法第722条2項)。

出典|みんなの生命保険アドバイザー
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世界大百科事典 第2版の解説

かしつそうさい【過失相殺 comparative negligence】

損害賠償の額を定めるにあたり,加害者に全面的に負担させるのではなく,被害者にも過失があればこれを斟酌して損害の公平な分担を図る制度をいう。不法行為だけでなく債務不履行にも適用されるが,交通事故のように事故の態様が定型化できる場合にはそれに対応した標準的な過失相殺率により事故処理がなされ,実務上も重要な役割を担う制度である。 過失相殺では,公平の理念にもとづいて賠償額が減額されるわけであるから,被害者の過失も,加害者としての過失と較べて,注意義務違反の程度が軽いものでもよく,また,責任能力が具わっている必要はない(事理を弁識するに足る知能,〈事理弁識能力〉で足りる)。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

かしつそうさい【過失相殺】

債務不履行または不法行為に対する損害賠償額を算定する際、債権者や被害者の側に損害発生に寄与する過失があれば、それを考慮して賠償額を減らすこと。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

過失相殺
かしつそうさい

債務不履行や不法行為において、債権者あるいは被害者にも過失がある場合に、これを考慮に入れて賠償責任あるいは賠償額を定める制度をいう。この過失相殺は、公平の観念から認められたものである。
 過失相殺における過失については、注意義務を前提としない、単なる不注意でよいとするのが有力説の見解である。過失相殺の効果については、債務不履行と不法行為では異なる(民法418条・722条)。
 債務不履行では、金額を減ずることができるだけでなく、賠償責任を否定する(賠償責任なしとする)こともでき、また債権者の過失はつねに考慮しなければならない(民法418条)のに対し、不法行為の場合には、賠償責任を否定することはできず、また過失を考慮することができるにとどまる(民法722条2項)。しかし、学説のなかには、両者を同じように解しようとするものもある。[淡路剛久]

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