デジタル大辞泉
「金紅石」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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金紅石
きんこうせき
rutile
鉱石鉱物名。英名そのままでルチルともいう。鋭錐石(えいすいせき)、板チタン石および未命名のTiO2鉱物と同質四像関係にあるが、これらの安定関係については明らかになっていない。火成岩や変成岩を貫く石英脈中、とくに水晶の透明な結晶中に針状結晶をなすほか、熱水変質を受けて多量のアルミニウム鉱物が生成された火山岩・火砕岩(火山砕屑(さいせつ)岩)中に産する。花崗(かこう)岩質ペグマタイト中にも産し、ときに多量のニオブNbやタンタルTaを含む。自形は錐面が発達した正方柱状。徳島県徳島市眉山(びざん)や福島県郡山市手代木(てしろぎ)などは有名な産地。命名は「赤」を意味するラテン語rutilusに由来する。
[加藤 昭]
金紅石(データノート)
きんこうせきでーたのーと
金紅石
英名 rutile
化学式 TiO2
少量成分 Fe3+,Nb,Ta,Sn,Sb,Fe2+,W6+,Mn
結晶系 正方
硬度 6~6.5
比重 4.2(純粋物)~5.6
色 褐赤,暗赤,淡褐,白
光沢 金剛
条痕 褐,赤,灰,白
劈開 二方向に明瞭
(「劈開」の項目を参照)
その他 比重の大きいものはNbやTa(とくに後者)を含む。
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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金紅石
きんこうせき
rutile
TiO2 。チタンの重要な原料鉱物。ルチルともいう。正方晶系。柱状結晶,双晶多く,膝折り型,6連晶,8連晶,格子状 (網状ルチル) をなす。硬度6~6.5,比重 4.2~5.6。金剛光沢,赤褐,赤,帯黄,帯青などの色を呈し,造岩鉱物のうち最高の屈折率ω2.6124,ε2.8993。動力変成岩,火成岩中に広く産する。人工金紅石はチタニヤと呼ばれ,適当な仕上げでダイヤモンドに近い感じの人造宝石になる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の金紅石の言及
※「金紅石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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