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銀行簿記 ギンコウボキ

デジタル大辞泉の解説

ぎんこう‐ぼき〔ギンカウ‐〕【銀行簿記】

銀行業で用いられている複式簿記一種。現金式仕訳法・伝票制度の採用のほか、試算表を毎日作成するなどの特徴がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎんこうぼき【銀行簿記】

銀行業における取引を記録・計算・整理し,その経営成績ならびに財政状態を明らかにする簿記の一種で,応用簿記の一分野である。本項では,広く日本の銀行会計制度の始まりを中心に述べる。明治維新で日本の経済近代化を築く礎石役目をになったのは,時の政府の積極的指導のもとに強力に推し進められた西洋式の近代的銀行の設営であった。この銀行業の民間株式会社による運営と政府による監督とを有効に遂行する最も科学的な手段として,官民有識者の協力のもとに1873年(明治6)〈国立銀行〉の簿記制度が創始された。

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大辞林 第三版の解説

ぎんこうぼき【銀行簿記】

銀行で行われる複式簿記。一切の取引を現金仕訳し、完全な伝票制をとり、総勘定元帳の補完として多くの補助簿があり、残高試算表を毎日作成するなどの特徴がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

銀行簿記
ぎんこうぼき
bank book-keeping

銀行業で用いられる簿記のこと。商業簿記同様、複式簿記の仕組みを基礎とするが、現金の収支を伴わない取引もいったん現金口座を媒介させて記録する点に特徴がある。これを現金式仕訳とよぶ。また、そのような記録の手段として伝票(入金伝票、出金伝票、振替入金伝票、振替出金伝票)を用いた点や記録照合のための合計試算表を作成する慣行を根づかせた点などもその意義として指摘される。歴史的には、日本における銀行簿記は、1872年(明治5)11月に、アメリカのナショナル・バンク制度に倣って国立銀行条例が発布されたことに由来する。大蔵省は、国立銀行を設立するにあたって銀行における簿記の仕組みを統一する必要性から、1872年5月にイギリス・スコットランドの銀行家アレキサンダー・アラン・シャンドAlexander Allan Shand(1844―1930)を日本に招いた。シャンドは、銀行簿記についての講義を行い、そして、1873年12月に、その講義内容を中心にまとめた銀行簿記に関する著書『銀行簿記精法』が刊行された。シャンドの功績は、日本の銀行簿記の基礎をつくったものとして現在でも高く評価されている。また、当時、広く一般の産業界にも複式簿記のシステムが普及したきっかけをつくったといわれている。[近田典行]
『アラン・シャンド著、大蔵省編『復刻叢書簿記ことはじめ 銀行簿記精法』(1979・雄松堂書店)』

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