コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

雑家 ざっかZa-jia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雑家
ざっか
Za-jia

中国古代の諸子百家の一つ。儒家道家法家などの思想を融合させたもので『呂氏春秋』はその代表的な書。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ざっか【雑家 Zá jiā】

中国の古代,九流に数えられた諸子百家の一つ。この分類は,戦国・秦・期の思想家群を,前漢末(劉向(りゆうきよう)・劉歆(りゆうきん)父子)の文化観によって九流に整理した際,枠外に出た議論や書籍を集録して成立した。《漢書芸文(げいもん)志では,儒と墨,儒と道,道と法の諸家の思想を雑糅(いりまじる)しているものとして,《呂氏春秋》《淮南子(えなんじ)》などを著録し,のち後漢の《論衡(ろんこう)》《昌言》や政論集が加わり,《隋書》経籍志では百家全書風の多数の類書がこれに属した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ざっか【雑家】

中国、九学派の一。儒・墨・名・法・道など諸家の説を総合・参酌した学派。淮南子えなんじなど。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雑家
ざっか

旧中国の学問分類における一派。『漢書(かんじょ)』芸文志(げいもんし)が古代の思想諸学派を儒(じゅ)・道(どう)・陰陽(いんよう)・法・名(めい)・墨(ぼく)・縦横(しょうおう)・雑・農・小説の十家に分けたのに始まる(前漢時代末の劉(りゅうきん)『七略(しちりゃく)』に基づく)。このことばは『史記』韓安国伝(かんあんこくでん)に初出するので、前漢の初期には使われていたが、当時特定の主張をもった集団が雑家として存在していたわけではない。儒家・道家などのような独自の学説をもたず、それら諸家の学説のあれこれを雑(まじ)え折衷して自己の思想を構成したものに名づけたのである。『漢書』芸文志には雑家として『孔甲盤盂(こうこうばんう)』『大禹(たいう)』『尸子(しし)』など20種が記録されているが、今日『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』と『淮南子(えなんじ)』の2種だけが伝わる。両者は諸思想の総合・統一によって新時代を切り開こうとした意欲的な百科全書といってよく、班固(はんこ)も「雑家者流は……儒・墨を兼ね名・法を合(がっ)す」と評した。なお、後世になると、一家をたてるに足りないものを多く雑家に入れたので、雑家はきわめて広い内容をもつに至った。[池田知久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の雑家の言及

【百科事典】より

…中国では,六朝以来伝統的に書物を学術の系統に従って経・史・子・集の4部に分類してきた(四部分類)。類書は最初,雑家類に収められ,のち独立して1類をもつようになるが,雑家の書が子部に収められたのに制約されて,ついに子部の外に出ることはなかった。ただ類書を四部の末に置くべしという議論は明代にすでに存するのであり,嘉靖年間(1522‐66)に胡応麟が,万暦年間(1573‐1619)に祁承(きしようはく)がこれを主張している。…

※「雑家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

雑家の関連キーワード扶桑名画伝百家争鳴顔氏家訓中国思想尉繚子九学派管子尸子

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android