デジタル大辞泉
「頭血腫」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ず‐けっしゅヅ‥【頭血腫】
- 〘 名詞 〙 分娩の際に産道の圧迫によって胎児の頭の骨膜や硬膜が頭蓋骨から離れ、そのとき血管が損傷されて生じた血腫。生後二~四日して現われ始め一週間後に最大となるが、一~三か月で吸収される。とうけっしゅ。
とう‐けっしゅ【頭血腫】
- 〘 名詞 〙 分娩の際に胎児の頭が強く圧迫されて、頭蓋骨と骨膜の間にできる血液の塊。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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頭血腫
とうけっしゅ
Cephalohematoma
(子どもの病気)
赤ちゃんが産道を通過する際に受ける圧迫によって頭蓋骨をおおっている骨膜の一部がはがれ、そこに血液がたまってこぶ状に隆起したものです。側頭部にできることが多いのですが、前頭部や後頭部にできることもあります。通常はひとつですが、2つできることもあります。
出生当日よりも2~3日してから目立ってきます。触れると内部に液体がたまっている感じ(波動性)があり、押してもくぼみができません。通常、出血量は少なく、全身状態に影響を与えるものではありませんが、新生児期の黄疸が強くなったり、長引いたりすることがあるので注意が必要です。まれに頭蓋骨にひびが入る線状骨折(亀裂状の骨折)を伴うこともあります。
治療は不要で、2~3カ月で自然に吸収されます。穿刺(針で刺す)して血腫を吸引するのは感染の危険も大きく、再出血の危険性もあることから、禁忌(してはいけない)とされています。吸収される途中で、こぶの辺縁に堤防のように硬いものができたり、全体が硬くこぶのようになったりすることがありますが、これは血液が吸収された跡が骨になったもので、数カ月から数年で吸収されてなくなります。
佐藤 尚
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報
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とうけつしゅ【頭血腫 Cephalohematoma】
[どんな病気か]
分娩(ぶんべん)時、胎児(たいじ)が産道(さんどう)を通過する際に外力を受け、その頭蓋骨(ずがいこつ)を包んでいる骨膜(こつまく)の一部が剥離(はくり)したり血管が破綻(はたん)して血腫となったものをいいます。これは骨膜と頭蓋骨との間の出血ですが、1つの骨にかぎられており、骨縫合(こつほうごう)(骨の継ぎ目)をこえて他の骨におよぶことはありません。ただし、同時に2つの頭骨にできることはあります。
吸引分娩(きゅういんぶんべん)や鉗子分娩(かんしぶんべん)の場合に生じることが多いのですが、そうでない場合にもみられます。
[症状]
生後数日の間にしだいに腫(は)れてきます。貧血をおこすほどの出血とはなりません。しかし、血腫が吸収されると黄疸(おうだん)が強くなったり、遷延性黄疸(せんえんせいおうだん)(「遷延性黄疸」)の原因になります。
[治療]
大きな頭血腫でも、針で穿刺(せんし)するのは感染や再出血の危険があるため行なわれません。無治療でも生後2~3か月で消失します。
出典 小学館家庭医学館について 情報
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頭血腫(とうけっしゅ)
とうけっしゅ
頭血腫(ずけっしゅ)ともいい、分娩(ぶんべん)時におこる新生児の骨膜下血腫で、新生児が狭い産道を通過するときに強い圧迫を受けて頭蓋(とうがい)の変形をきたし、骨膜と頭蓋骨の間に血腫を生ずる場合をいう。表面上は単なるこぶと同じであるが、頭血腫ではその範囲が縫合線を越えることがなく、このことにより産瘤(さんりゅう)、皮下血腫、帽状腱(けん)膜下血腫と区別される。約1か月程度で吸収されるが、ときに吸収されずに広範な石灰化を残す場合もある。
[加川瑞夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の頭血腫の言及
【産瘤】より
…治療の必要はない。 産瘤は似たような症状を呈する頭血腫cephalhematomaと区別しなければならない。頭血腫は頭の頂上で少し外側にできるこぶのようなふくらみで,頭の骨とそれを包む骨膜との間に起こった出血が原因である。…
【出産】より
…産瘤は分娩後24時間~36時間で消失する。ときに頭蓋骨と骨膜との間に血腫(頭血腫)をつくったり,頭蓋内に出血することもある。
【分娩の異常】
分娩の異常とは,分娩の3要素のいずれか一つまたは二つ以上の異常によって,分娩が障害されることをいうが,その全般については〈[異常分娩]〉の項目にゆずり,ここではそのうちの産道の異常,損傷にしぼって記述したい。…
※「頭血腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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