駅伝(読み)エキデン

百科事典マイペディアの解説

駅伝【えきでん】

近代以前の交通・通信制度。中国では古く春秋戦国時代から,一定距離ごとに駅・伝を設け,公文書の送達や官吏の宿泊などに備えた。もともと駅は馬を,伝は車を利用したという。漢代から唐代にかけて大いに発達し,モンゴル帝国が成立すると,広大な領域にジャムチと呼ぶ駅伝の制を設け,東西の交通を便にした。日本では古代律令制下に駅馬伝馬(てんま)の制がみられ,ヨーロッパではアケメネス朝ペルシアとローマ帝国において,最も完備した制度をもった。
→関連項目駅・駅家宿・宿駅郵便

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大辞林 第三版の解説

えきでん【駅伝】

「駅伝競走」の略。
律令制における駅制と伝馬てんまの制。うまやづたい。 → 駅制伝馬
中国で秦漢時代からある交通制度。都を中心とした幹線道路あるいは水路に等間隔に駅を設けて駅馬・駅船を置き、官吏の往来、公文書の伝達などを速やかにした。

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精選版 日本国語大辞典の解説

うまや‐づたい ‥づたひ【駅伝】

〘名〙 (「えきでん」の訓読み) 令制下、官人の旅行、公用の使いなどのため、各駅や各郡に常備することが義務づけられた馬。駅馬と伝馬。えきでん。
※堀河百首(1105‐06頃)雑「逢坂の関の関守出て見よむまや伝ひに鈴きこゆなり〈大江匡房〉」

えき‐でん【駅伝】

〘名〙
① 古代の公的交通通信制度。駅制と伝馬(てんま)の制。令制においては唐の制度にならって諸道に三〇里(約一六キロメートル)ごとに駅を置き、駅馬を備え、緊急重要の官使の逓送、宿泊に用い、また、郡家(ぐうけ)には五頭の伝馬を置いて不急の用に供した。うまやづたい。
※三代格‐五・神亀五年(728)三月二八日「外五位〈略〉若因公使駅伝者。駅馬四疋伝馬六疋」

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