鹿尾菜(読み)ヒジキ

デジタル大辞泉 「鹿尾菜」の意味・読み・例文・類語

ひじき【鹿菜/羊菜】

ホンダワラ科の褐藻。干潮線付近の岩上に生え、冬から春にかけて繁茂。円柱状で多数の枝に分かれ、長さ50センチ~1メートル。若いうちに採取して乾かし、食用にする。ひじきも。ひずきも。みちひじき。 春》「―刈るや岩間落ち合ふ汐となり/月舟」
[類語]緑藻緑藻植物紅藻紅藻植物褐藻青味泥あおみどろ青海苔海苔布海苔馬尾藻ほんだわら水雲もずく若布昆布荒布毬藻

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精選版 日本国語大辞典 「鹿尾菜」の意味・読み・例文・類語

ひじき【鹿尾菜・羊栖菜】

  1. 〘 名詞 〙 褐藻類ホンダワラ科の海藻。北海道、東北北部を除く各地の海岸の岩礁上の干潮線付近に繁茂する。長さ一五~三〇センチメートル。茎状部は円柱状で一~三回羽状に分枝。小枝は多肉質で気胞がある。葉状部はへら形または菱形で縁に粗い鋸歯(きょし)があり、早落性できわめて小さなものだけにみられる。生殖器托は円柱状で小枝に叢生。生時は黄褐色だが乾燥すると黒褐色に変わる。食用にされヨード・灰分など栄養価に富む。ひじきも。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「ひじきといふものをおこせて」(出典:大和物語(947‐957頃)一六一)

ひずき【鹿尾菜】

  1. 〘 名詞 〙 海藻「ひじき(鹿尾菜)」の古名
    1. [初出の実例]「鹿尾菜 比須支」(出典:新撰字鏡(898‐901頃))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鹿尾菜」の解説

鹿尾菜 (ヒジキ)

学名Hizikia fusiformis
植物。ホンダワラ科の褐藻

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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