ワールド・ミュージック(読み)ワールドミュージック(英語表記)world music

翻訳|world music

百科事典マイペディア 「ワールド・ミュージック」の意味・わかりやすい解説

ワールド・ミュージック

1980年代後半以降の非欧米世界のポピュラー音楽がもたらした動きをさす言葉広義には,クラシックもロックアフリカポップスも,すべてを等価の音楽として位置づける,新しい価値の粋組みを意味する。狭義には従来エスノ・ポップなどと呼ばれてきた非西欧のポピュラー音楽を指し,その世界市場への紹介商品化の動きをも意味する。→民族音楽学
→関連項目WOMADケイタダマリターンツ・ハーズヌスラットミニマル・ミュージックレゲエロック

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワールド・ミュージック」の意味・わかりやすい解説

ワールド・ミュージック
world music

主としてポピュラー音楽の分野で,アジアやアフリカ,中南米などに起源する民族音楽を,シンセサイザーなど電子音響を駆使してアレンジした音楽をさす。 1970年代なかば,ジャマイカ起源のレゲエ流行発端に,パリニューヨークロンドンなどで移民たちの音楽が注目されはじめ,80年代には全世界的な傾向となった。ほかには,ニューヨーク在住のプエルトリコ人によるサルサナイジェリアジュジュ,コンゴのリンガラ,ドミニカのメレンゲなどが知られる。日本の沖縄音楽も国際的な注目を集めている。

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音楽用語ダス 「ワールド・ミュージック」の解説

ワールド・ミュージック[world music]

民族音楽を素材とした英語圏以外のポップスの総称として'80年代初頭から使われ始めた。エスニック・ミュージックとほぼ同じ意味。西欧に限らず、アフリカ、アジア、東欧カリブ海、南米などの音楽が新たに注目されつつある。スペインのジプシー・キングス、セネガルのユッスー・ンドゥール、シンガポールのディック・リー、イスラエルのオフラ・ハザなどが世界的な成功を収めている。それまで西洋主体であった音楽シーンに行き詰まりを感じてのムーヴメントという見方もできる。

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