知らせ(読み)シラセ

デジタル大辞泉 「知らせ」の意味・読み・例文・類語

しらせ【知らせ/報せ】

知らせること。また、その内容通知。「合格の―を待つ」「悪い―が届く」
何か事が起こるような兆し。前兆。「不吉な―」「虫の―」
歌舞伎で、幕開きや舞台転換などのとき、その合図に打つ拍子木
[類語]通知案内通告通達通牒告知連絡インフォメーション報道報知情報通信広報一報特報速報急報ジャーナリズムマスコミマスコミュニケーションニュース

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「知らせ」の意味・読み・例文・類語

しらせ【知・報】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「しらせる(知━)」の連用形の名詞化 )
  2. 考えや事柄を他に伝えること。また、その事柄。通知。
    1. [初出の実例]「このだん御しらせ申のぶべきためかくのごとくに御ざ候」(出典:重刊改修捷解新語(1781)一〇上)
    2. 「夫五兵衛殿が亡くなった時も訃音(シラセ)を出したに帰りもせず」(出典怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉二〇)
  3. 物事の起ころうとするしるし。きざし。前兆。
    1. [初出の実例]「身体がようなるほど、慇懃に御辞儀なさる。のしあがるは、不作になる御しらせぢゃ」(出典:松翁道話(1814‐46)二)
  4. 歌舞伎で、幕あきや道具替りの合図に拍子木(ひょうしぎ)を打つこと。
    1. [初出の実例]「しらせの撃柝(ひゃうしぎ)替名(かへな)の読立、幕明てより殊更にどよみ」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

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