中央卸売市場(読み)チュウオウオロシウリシジョウ

デジタル大辞泉 「中央卸売市場」の意味・読み・例文・類語

ちゅうおう‐おろしうりしじょう〔チユウアウおろしうりシヂヤウ〕【中央卸売市場】

都道府県あるいは人口20万人以上の都市農林水産大臣認可を受けて開設する卸売市場。全国40都市に64市場がある(平成30年11月現在)。

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精選版 日本国語大辞典 「中央卸売市場」の意味・読み・例文・類語

ちゅうおう‐おろしうりしじょうチュウアウおろしうりシヂャウ【中央卸売市場】

  1. 〘 名詞 〙 地方公共団体が、農林水産大臣の指定した都市およびその隣接地に、生鮮食料品卸売をするために開設する市場。

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百科事典マイペディア 「中央卸売市場」の意味・わかりやすい解説

中央卸売市場【ちゅうおうおろしうりしじょう】

中央卸売市場法(1923年)に代わって制定された卸売市場法(1971年)に基づき,大都市とその隣接地に設けられる魚類肉類青果物など生鮮食料品の卸売市場で,農水大臣の認可を受けて開設される。旧法はそれまでの魚市場青物市場青果市場)の統合能率・価格の改善に役立ったが,新法はさらに中央と地方の卸売市場の整備・促進をはかり,各種規定を設けている。市場は地方荷主の委託を受けて物資を売りさばき,手数料を得る。市場の卸売人と仲買人はせりで取引し,仲買人は小売商や加工業者など大口消費者に売り渡す。その他の取引方法として,相対取引や通信販売等も行っている。
→関連項目公設市場

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「中央卸売市場」の意味・わかりやすい解説

中央卸売市場
ちゅうおうおろしうりしじょう

卸売市場法(1971年)に基づき、都道府県や政令指定都市などが主として大都市に設ける卸売市場をいう。卸売市場は、野菜果実、魚類、肉類、卵などの生鮮食料品の取引の適正化とその生産および流通の円滑化を図る卸売拠点をいう。取引は、卸売業者(集荷を担当する荷受問屋)と仲卸業者(中間商人)、売買参加者(加工業者、大口消費者など)との間でせり売りまたは入札により行う。

[森本三男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中央卸売市場」の意味・わかりやすい解説

中央卸売市場
ちゅうおうおろしうりしじょう

野菜,果実,魚類,肉類などの生鮮食料品やそのほか一般消費者が日常生活の用に供する食料品の卸売りをするため卸売市場法 (昭和 46年法律 35号) に基づき農林水産大臣の認可を受けて (8条) ,地方公共団体が開設する卸売市場。農林水産大臣の許可を受けた者がこの市場において卸売りの業務をなすことができる (15条) 。市場での売買はせり売りまたは入札の方法による (34条) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「中央卸売市場」の意味・わかりやすい解説

中央卸売市場 (ちゅうおうおろしうりしじょう)

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栄養・生化学辞典 「中央卸売市場」の解説

中央卸売市場

 卸売市場法による生鮮食品市場の一つ.20万人以上の人口のいる都市で地方公共団体により開設される.

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世界大百科事典(旧版)内の中央卸売市場の言及

【卸売市場】より

…明治末年以後,そうした不正は,単に生産者・消費者の不利益となるだけでなく,安価な労働力によって国際市場に参入しようとしている日本資本主義そのものにとって弊害であり,近代的卸売市場制度の確立が急務であるという論議が盛んになる。とくに,1918年に発生した米騒動への対応策として,時の政府は,食料品価格の引下げ・安定化を図るために,食料品を中心とした小売店の集合施設である公設小売市場の建設を進めるとともに,小売市場への配給の円滑化と卸売価格引下げの目的をもって,中央卸売市場構想を打ち出す。それが,23年に〈中央卸売市場法〉として成立し,以後,27年の京都市に始まり,高知市(1930),横浜市,大阪市(ともに1931),神戸市(1932),東京府の築地,神田,江東の3市場,鹿児島市(ともに1935)と,各地に中央卸売市場が建設されていく。…

※「中央卸売市場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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