X脚(読み)えっくすきゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「X脚」の意味・わかりやすい解説

X脚
えっくすきゃく

膝(ひざ)を頂点として下肢内方へ凸に彎曲(わんきょく)したものを外反膝(がいはんしつ)といい、両側性の場合をX脚とよぶ。これに対して、下肢が外方へ凸に彎曲したものを内反膝、両側性の場合をO(オー)脚とよぶ。X脚は、くる病、骨軟化症先天梅毒などでもおこるが少なく、おもに虚弱性体質の小児肥満児など、下肢の筋力が弱い場合にみられることが多い。このような小児は、歩くと疲れやすく、転びやすいのでわかる。食事に注意し、積極的に筋力を増強することで治癒する。また、膝部の外傷疾患後遺症として外反膝をおこすことがある。この場合は片側性であることが多く、K脚となる。原因疾患の治療が必要で、矯正手術を要することもある。なお、成人の場合はいくらかX脚の傾向があり、生理的には大腿(だいたい)骨と脛(けい)骨は約174度外側に開く角をなしており、この角度がさらに小さくなった場合に病的となる。

[永井 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「X脚」の意味・わかりやすい解説

X脚
エックスきゃく

O脚」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報