コンドロイチン

化学辞典 第2版 「コンドロイチン」の解説

コンドロイチン
コンドロイチン
chondroitin

ウシ角膜スルメイカマダコなど頭足類の皮から単離されたグリコサミノグリカン図示したようにN-アセチル-D-ガラクトサミンD-グルクロン酸とが,β-グリコシド結合したN-アセチルコンドロシンのポリマー.一般に,動物組織では硫酸含量の異なるコンドロイチン硫酸が分布しているが,コンドロイチンとは硫酸化率がとくに低い(ガラクトサミンの40~70%)ものである.コンドロイチン硫酸を脱硫酸化すると得られる.ヒアルロニダーゼやコンドロイチナーゼなどの酵素で分解される.-30°(水).[CAS 9007-27-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「コンドロイチン」の解説

コンドロイチン【chondroitin】

水溶性食物繊維のひとつ。粘液物質のムコ多糖類一種で、関節軟骨・じん帯・血管壁・角膜などの結合組織の構成成分。海藻類納豆オクラ、フカヒレ、スッポンなど、主にネバネバした食材に多く含まれる。関節軟骨の約27~43%を占め、全身の関節を柔軟に動かすための重要な役割をもつほか、組織の保水性・弾力性の維持、変形性関節症・関節炎の予防・改善、皮膚炎の予防・改善、高血圧・動脈硬化の予防などに効果が期待できる。◇コンドロイチンは、ギリシア語で「軟骨」という意。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「コンドロイチン」の解説

コンドロイチン

軟骨、結合組織、粘液などに含まれるムコ多糖類「コンドロイチン硫酸」「コンドロイチン硫酸ナトリウム」の通称。関節痛や神経痛を軽減する作用があり、医薬品のほかサプリメントなどに含有。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

栄養・生化学辞典 「コンドロイチン」の解説

コンドロイチン

 動物の軟骨,皮膚などに存在するアミノ糖,ウロン酸,酢酸および少量の硫酸からなる多糖,グルコサミノグリカン.コンドロイチン硫酸を脱硫酸すると得られる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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