タスマン(英語表記)Abel Janszoon Tasman

デジタル大辞泉 「タスマン」の意味・読み・例文・類語

タスマン(Abel Janszoon Tasman)

[1603~1659]オランダ探検家東インド会社船長で、タスマニアニュージーランドフィジー諸島などを発見

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精選版 日本国語大辞典 「タスマン」の意味・読み・例文・類語

タスマン

  1. ( Abel Janszoon Tasman アーベル=ジャンサーン━ ) オランダの航海者探検家。東インド会社社員として、太平洋の探検航海を行ない、タスマニア、ニュージーランド、ニューギニア、フィジーなどの島々到達した。(一六〇三‐五九

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改訂新版 世界大百科事典 「タスマン」の意味・わかりやすい解説

タスマン
Abel Janszoon Tasman
生没年:1603-59

オランダの航海者。17世紀最大の探検航海者と評される。東インド会社に入って1633年にバタビア(現,ジャカルタ)に赴いてから,太平洋の航海を数回実施した。そのうちでも名高いのは,42年から43年にかけてヘームスケルク号とゼーハーン号を率いての航海である。東インド総督ファン・ディーメンに新交易地開拓と南アメリカへの安全迅速な航路発見を命じられたタスマンは,1642年にバタビアを出帆,オーストラリア南岸を東航してタスマニア島を〈発見〉し,ファン・ディーメンス・ラント命名した。さらに東進を続けてニュージーランド南島に到達し,当時その存在が信じられていた〈南方大陸〉の一部と考えた。その後,トンガ諸島フィジー諸島を〈発見〉し,ニューギニア北岸を回ってバタビアに戻った。途中ソロモン諸島北方の大環礁に立ち寄り,オントン・ジャワと名付けた。彼の航海日誌は詳細で,英語版とオランダ語版が出版され,高く評価されている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タスマン」の意味・わかりやすい解説

タスマン
たすまん
Abel Janszoon Tasman
(1603―1659)

オランダの航海者、探検家。オランダ東インド会社の船長として勤務し、1642~43年探検のためバタビア(ジャカルタ)を出発し、オーストラリア南東方で現タスマニア島を「発見」し、当時の東インド総督の名にちなんでファン・ディーメンスラントと命名。そののち東航してニュージーランドの西部に達し、この地をスターテンラントと命名、さらに北上してトンガ、フィジー、ビスマーク諸島などを発見し、ニューギニア北岸を通過してバタビアへ帰還した。44年、前回探検した地域を調査するため再度探検を行った。48年、フィリピン、タイへの航海後、船員たちの不満を買い、会社を解雇されたのち、裕福な商人としてバタビアで生活し、同地で没した。

[栗原福也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タスマン」の意味・わかりやすい解説

タスマン
Tasman, Abel Janszoon

[生]1603頃
[没]1659.10.22以前./1661.2.5以前.ジャカルタ
オランダの航海家,探検家。オランダ東インド会社に勤務して,17世紀の前半にインド洋と南太平洋の諸地域を航海し,タスマニア島 (1642) ,ニュージーランド (42) ,トンガ諸島 (43) ,フィジー諸島 (43) その他南太平洋上の多くの島に到達した。オーストラリア大陸と南極大陸が陸続きではないことを確認した (43) 。しかし貿易利潤を主として追求した東インド会社は彼の業績をあまり評価せず,不遇のまま死去した。

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百科事典マイペディア 「タスマン」の意味・わかりやすい解説

タスマン

オランダの航海家。オランダ東インド会社に入って太平洋諸海域を探検。1642年―1643年の大探検航海では現在のタスマニア島,ニュージーランド,トンガ諸島,フィジー諸島などに到達,帰途ニューギニア沿岸を調査。
→関連項目タスマニア[島]タスマン海

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「タスマン」の解説

タスマン
Abel Janszoon Tasman

1603~59

オランダの航海者。オランダ東インド会社に入り,1642~43年,44~48年の2度の大航海によりタスマニア,ニュージーランド,トンガフィジー島などに到達し,帰途,オーストラリア,ニューギニア方面を探検した。

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旺文社世界史事典 三訂版 「タスマン」の解説

タスマン
Abel Janszoon Tasman

1603〜59
オランダの探検航海家
1639年太平洋にある金銀島の探検航海を試み,42年タスマニア・ニュージーランド・フィジー諸島などを発見した。

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世界大百科事典(旧版)内のタスマンの言及

【ニュージーランド】より

…南島南西部およびスチュアート島の変成岩は先カンブリア層である。サザン・アルプス中央部にはこの国の最高峰クック山(3764m)をはじめ高山が連なり,タスマン氷河などの氷河や,多数の氷河湖,氷河地形が発達している。東岸中部には洪積世の氷期の堆積物によって形成されたこの国最大のカンタベリー平野がある。…

※「タスマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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